2025年度障がい者団体助成事業紹介【前編】-一般社団法人 ブラインドボクシング®協会名古屋支部、特定非営利活動法人 いろ葉
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公益社団法人 日本理学療法士協会は、「2025年度障がい者団体助成事業」を実施し、助成対象として5団体を採用しました。
「障がい者団体助成事業」は、国民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を構築することを目的におこなわれている取り組みです。日本理学療法士協会では、協会の理念に基づき、すべての方の健康と幸福に寄与するため、障がい者団体助成の対象となる団体を公募しその活動を応援しています。
前編となる今回は、採用された5団体の中から2団体の活動と採択された助成事業についてご紹介します。この記事を機に、障害や障害のある方々の暮らし、それを支える方々の活動について知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
一般社団法人 ブラインドボクシング®協会名古屋支部のご紹介
安全にボクシングを楽しみながら自立する力を
ブラインドボクシング®は、視覚障がい者のためにブラインドボクシング®協会が考案した日本発祥の競技です。ブラインドボクシング®協会名古屋支部は、ブラインドボクシング®の普及・指導をおこなっています。
ブラインドボクシング®は一般的なボクシングとは異なり、拳で殴り合うわけではありません。鈴の音が出るものを身につけたトレーナー(視覚障害を持たない人)が、アイマスクを着用した選手(視覚障がい者)の相手役を務め、選手は、トレーナーの鈴の音を頼りにパンチを打ち込みます。1ラウンド2分で、フットワークやパンチの有効性、コンビネーションなどで採点され、合計点の高い選手が勝者となります。アイマスクをすれば、誰でも競技に参加可能です。
子どもから大人まで、幅広い方に楽しまれているブラインドボクシング®。ブラインドボクシング®協会名古屋支部は、視覚障がい者自身が新たな可能性に気づくことにより、自立と社会参加が促進されることを目指して活動を続けています。
ブラインドボクシング®2025年活動〜採択事業について〜
「2025年度障がい者団体助成事業」では、ブラインドボクシング®協会名古屋支部における「ブラインドボクシング®2025年活動」が採択されました。事業内容には全国大会の開催、そして月1回の練習会や広報活動も含まれます。
2025年11月9日に東京都国立市で開催された第4回ブラインドボクシング®全国大会では、東京、名古屋、大阪から12名程度の視覚障がい者の選手が参戦しました。プロのリングアナウンサーの協力も得て、プロボクシングの大会のような雰囲気で盛り上がったとのことです。また、メディア取材が入りテレビ放映されるなど、注目を集めました。
大会後、チャンピオンとなった選手からは「早く、世界に広めてください!日本代表としてパラリンピックに出たい!」という力強い言葉も聞かれました。
また、広報活動では、小学校やリハビリテーションセンター、非行少年社会復帰支援団体などでのブラインドボクシング®体験会や講習など、幅広い活動がおこなわれました。
小学校では、名古屋市が主催する土曜学習という活動の一環として、名古屋市立春岡小学校にて視覚障がい者の体験談やブラインドボクシング®の体験をしてもらいました。
リハビリテーションセンターでは、月に一回の定期練習会を開催しました。
非行少年社会復帰支援団体(BBS)では、視覚障がい者と支援者を交えてブラインドボクシング®体験を開催しました。社会復帰を目指す3名の中学生と高校生はすごいパワーの持ち主で、元プロボクサーである支援者のスタッフが、さかんにプロボクサーを目指してはどうかと勧めるほどでした。
特定非営利活動法人 いろ葉のご紹介
専門家チームで子どもの発達を支援
いろ葉は、三重県の伊勢市・松阪市・度会郡・多気郡で子どもの発達支援をおこなっているNPO法人です。
児童発達支援センターや放課後等デイサービスなどを運営し、障害や発達に特性のある0歳〜小学校6年生までの子どもをサポートしています。「こどもたちを地域で抱きしめる社会」を目指し、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門家がチームとなり多角的な支援を提供しているのが特徴です。
巧技台®(こうぎだい)を使っていろんな身体の動きを知ろう〜採択事業について〜
「2025年度障がい者団体助成事業」では、いろ葉における「巧技台®を使っていろんな身体の動きを知ろう」が採択されました。
巧技台®とは、50種類以上のパーツを自由に組み替えて、幼児期に必要となる多種多様な動きが経験できる室内運動遊具のことです。
子ども自身が、楽しく主体的に参加できる環境を整え、粗大運動(日常生活を送るための、立つ、座る、歩く、走る、といった基本的な動作や運動)を促すことで身体をスムーズに動かす力の向上を目指していきます。本事業では、その巧技台®の購入、並びに、体験イベントがおこなわれました。
イベントでは、理学療法士によるセミナーと体験会が開催されました。
午前の部では、講師による専門的視点に基づいた巧技台®の使用方法や設定方法等の講義を、午後の部では、児童発達支援の時間で実践がおこなわれました。
運動の上達は子どもの意思から始まることなどが伝えられ、保護者・関係者にとって、巧技台®が引き出す身体の動きなどを知る機会となりました。
以降、児童発達支援の現場でも活用されているそうです。
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