ママの身体と心のガイド【第3回】出産後の身体は時間とともにどう変わる?

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産直後の女性へのメッセージをお願いします。

約10カ月の妊娠期、お腹で赤ちゃんを育ててきたお母さん。分娩という大役を見事にはたしたお母さん。本当にお疲れさまでした。辛い時も泣きたい時も赤ちゃんを守り頑張ってこられたお母さんは本当に素晴らしい存在です。出産後はホルモンの影響で特に元気に感じることもありますが、身体の中はとても大きなダメージを受けています。動けそうでも休む時間を多くとり、まずは身体の回復を優先させてくださいね。辛い時は周りの方に頼りながら、我慢せずに辛いことを話しましょう。急に涙が出ることもありますが、「ホルモンの影響だから仕方ない」と受け止め、しっかりと睡眠とリラックスを心がけましょう。直に落ち着きます(笑)。一人ではありません、パートナーやご家族を頼りつつ、可愛い赤ちゃんとの生活を楽しみましょう!

訪問リハビリテーションにて、産後の女性に姿勢指導を行う佐々木さん
産褥入院中の女性に対して、腰部のリラクゼーションを行っている様子
佐々木さんが講師を務める、地域での「ママのための体操教室」の様子

おわりに

今回は、出産直後から時間の経過に伴って現れやすい心身の不調について、その原因や特徴、さらに対処法や予防法をご紹介いただきました。出産に伴う体の変化に対して少しでも安心して過ごせるよう、日々の中でできる工夫や予防のポイントを知っておくことが大切だと感じます。
次回以降も、引き続き産後に起こりやすい不調やその対応についてお届けします。お楽しみに。

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PROFILE

佐々木 聡子(ささき さとこ)理学療法士

佐々木 聡子(ささき さとこ)理学療法士

専門分野:ウィメンズヘルス

2000年に理学療法士免許取得後、総合病院でICUや急性期/回復期病棟に従事。自身が産後トラブルを経験し、産後女性の健康や環境について興味を持つ。2011年から佐々木産婦人科で妊婦教室を担当、現在も産前産後のリハ外来や出産後の全褥婦の身体ケアを行っている。2019年から勤務している訪問看護ステーションかがやきでは、産後ケア事業部を立ち上げ、医療保険/自費で産前産後の女性のケアを看護師・助産師とチームで実施している。助産師向けの研修会講師や地域の各教室、TV取材に多数対応。健康増進・参加認定理学療法士、pfilAtesTM(骨盤底筋エクササイズ)インストラクター、経営学修士(MBA)を保有。
株式会社Shine 産後ケア
佐々木産婦人科