働く人のための熱中症予防【前編】-熱中症の仕組みや注意すべき職種
いつもと違うと思ったら、熱中症を疑おう
仕事中に、いつもと身体の調子が違うなと思った場合、すでに熱中症を発症している可能性があります。とくに以下のような状態になった場合は、熱中症を疑う必要があるでしょう。
- 手足がつる
- 立ちくらみやめまいがする
- 吐き気がする
- 作業をしても汗が出ない
- 汗が止まらない
- 何となく調子が悪い
- 疲れやすい
また、職場の同僚に以下のような反応がみられている場合は、本人や現場管理者に熱中症の可能性があることを伝えましょう。
- イライラしている
- フラフラしている
- 呼びかけに反応しない
- ボーっとしている
熱中症で命を救う⾏動
同僚の様子がおかしいと感じたり、倒れているのを発見したりした場合は、ためらわずに「119番」に連絡しましょう。救急車が到着するまでの間は、作業着を脱がせてシャツの上から水をかけて全身を急速に冷やすことが重要です。水をかけられない状況の場合は氷をかける、氷水で濡らしたタオルを使って冷やすなどの対応をしてください。
一方で、意識状態が悪いにもかかわらず「平熱だから大丈夫」と判断しないように注意しましょう。また、クーラーをかけた車内であっても、本人を一人にして休ませることは避けてください。目を離した際に意識を失う、高熱になるなどの恐れがあるため、誰かが付き添って様子を観察する必要があります。
具体的な応急処置の方法を知りたい方は、以下の厚生労働省の動画も参考にしてみてください。
出典:厚生労働省【職場における熱中症予防】2.応急手当と水道水散布法
※この記事は2026年7月8日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
2025年(令和7年)職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)(厚生労働省)
最高気温が40℃以上の日の名称を「酷暑日」に決定(気象庁)
働く人の今すぐ支える熱中症ガイド(厚生労働省)
自分でできる熱中症予防(厚生労働省)
おわりに
前編では、熱中症はどのようにして起こるか、その条件、注意すべき職種、危険なサインについて解説しました。
熱中症は、体温調節機能がうまく働かなくなり体内に熱がこもることで発症します。蒸し暑い環境や水分・塩分不足、長時間の連続作業など、さまざまな要因が考えられます。とくに建設業や製造業、運送業は熱中症の発生件数が多い傾向にあるので、それらの仕事をしている方は十分な注意が必要です。手足がつる、汗が出ない、ボーっとしているなどのサインがみられた場合は熱中症を疑い、119番へ連絡するとともに応急手当てを心がけましょう。
後編では、熱中症を防ぐためにできる、前日や当日の具体的な予防策について詳しくご紹介します。