【助成事業・前編】2024年度障がい者団体助成事業紹介~誰もが自分らしく生きられる社会へ~北広島リハビリセンター 療護部、PD Place

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公益社団法人 日本理学療法士協会は、「2024年度障がい者団体助成事業」を実施し、助成対象として5団体を採用しました。
「障がい者団体助成事業」は、国民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を構築することを目的におこなわれている取り組みです。日本理学療法士協会では、協会の理念に基づき、すべての方の健康と幸福に寄与するため、障がい者団体助成の対象となる団体を公募しその活動を応援しています。
前編となる今回は、採用された5団体の中から2団体の活動と採択された助成事業についてご紹介します。この記事を機に、病気や障害のある方々の暮らしや思い、それを支える人々の活動について知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
なお、後編では1団体の紹介と活動内容についてお伝えしていきます。次回もお楽しみに。
【特集】2024年度障がい者団体助成事業紹介
社会福祉法人 北海長正会 北広島リハビリセンター 療護部のご紹介
利用者の幸せを願いつつ思いやりのあるケアを

社会福祉法人 北海長正会 北広島リハビリセンターは、北海道内各地の障害のある方々を対象とした入所支援や、北広島市内の要介護高齢者の通所支援、付属診療所を運営する複合福祉施設です。なかでも北広島リハビリセンター療護部では、日中は生活介護事業、夜間は施設入所支援事業、短期入所事業を提供しています。排せつ・食事・入浴などの介護、日常生活などに関する支援・助言、各種リハビリテーションや身体機能・生活能力の向上のために必要なサポートなどをおこなっています。
また、外出行事・グループ行事などを取り入れ、利用者の方々が四季折々の変化を楽しみながら充実した生活を送れるよう支援しています。
ボッチャクラブ活動準備支援〜採択事業について〜
「2024年度障がい者団体助成事業」では、北広島リハビリセンター療護部における「障がい者支援施設におけるボッチャクラブ活動準備支援」の事業が採択され、ボッチャで使用するボールやレフリーキット及びランプ等を購入されました。
2023年、北海道ボッチャ協会会長の施設訪問を機に、利用者の方々のボッチャに対する興味が高まり、大会に出たいという夢ができたとのこと。そこで今回の助成事業を機に、地域住民との交流、定期的なボッチャの練習会、第25回北海道ボッチャ選手権大会と、北広島ボッチャファミリーカップ2024への参加などが実現しました。


第25回北海道ボッチャ大会では、高倉さん、小林さん、工藤さんの利用者3名の方が参加されました。初めての大きな大会で練習の成果を十分に発揮できなかったものの、挑戦することの大切さを実感できる貴重なご経験となったそうです。

また、北広島ボッチャファミリーカップ2024では、利用者代表の小木さんと職員2名の代表として澤田相談員、通理学療法士のチームで参加されました。小学生からお年寄り、障がいの有無に関係なく総勢16チームが参加する中、見事優勝という結果を残すことができました。

2025年に実施されたクラブのアンケート結果では、ボッチャを始めてからの幸福度や、ボッチャが生きがいに感じるか、これからもボッチャを続けたいかなどの項目で、全員が肯定的な回答をされたようです。今後も活動を継続して再び大会や交流会への参加を目指しているとのことです。
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