【後編】変形性膝関節症ってどんな病気?7つの生活の工夫で、痛みと上手く付き合おう

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これまで2回にわたってご紹介してきた「変形性膝関節症」。
前編では変形性膝関節症についての基礎知識やセルフチェック方法をご紹介し、中編では予防や進行を緩やかにするために効果的な、自宅でできる運動療法をご紹介しました。

連載最後となる今回は、変形性膝関節症の理学療法や、日々の生活の中で工夫できるポイント、環境整備について紹介していきます。

変形性膝関節症の理学療法

変形性膝関節症の理学療法には、運動療法・徒手療法・物理療法があります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

運動療法

運動療法は、その名の通り、運動する・身体を動かすことを治療法としています。変形性膝関節症の治療では、理学療法士の指示を受けながら、膝の関節を含めたさまざまな関節や身体全体に対して、適切な運動をおこないます。

膝関節周りも含めて、足全体の筋肉の活動を高める運動

また、変形性膝関節症では、膝への負担を少なくするために姿勢の改善を図ることも大切です。こちらも理学療法士の指示を受けながら、運動療法をおこないます。

姿勢の改善を図り、膝関節の負担を減らす

徒手療法

徒手療法は、患者さんの身体に対し理学療法士の手によって直接おこなわれ、関節の動きや筋肉の柔軟性などの機能の改善を図ります。

物理療法

物理療法では、機器を用いて痛みを和らげたり、筋肉の活動を高めます。温熱療法、電気刺激療法、超音波療法などで治療していきます。

変形性膝関節症とうまく付き合う7つの生活の工夫

変形性膝関節症は、膝に変形が起こっていたとしても、必ずしも痛みが出るわけではありません。痛みの有無に関わらず、生活面でさまざまな工夫をすることにより、症状の進行が抑えられ生活がしやすくなります。

効果的な7つの生活の工夫

進行を抑えるために効果的な生活の工夫を7つご紹介します。すでに痛みを感じている方や、膝に不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 膝が腫れたり、熱を有する場合は整形外科を受診しましょう
  • 少し足踏みをしてから歩き始めましょう
  • 杖は痛みがある側と反対の手に持つと有効です
  • 階段を昇るときは痛くない足を先に、 降りるときは痛いほうを先に出しましょう
  • 正座などを無理やりおこなうと痛みが強くなることがあります
  • しゃがんで膝が痛い場合は、まず片膝をつきましょう
  • 万歩計や携帯電話の歩数計を用いて、1日に動いた量を記録してみましょう。痛みが強くなった場合は前日の歩数がどの程度だったか確認し、自分に最も合った歩数を把握しましょう

生活面の「良い循環」を心がけよう

膝が痛いからといって動かさないでいると、筋力や腱・靭帯の柔軟性が低下してしまいます。それにより膝への負担が増加し、関節が硬くなって動かしづらくなり、痛みがさらに増す…といった悪循環に陥ります。そうならないためにも、「良い循環」を心がけることが大事です。

良い循環とは、適度な運動をして身体を動かすことで、筋力が増加、腱・靭帯の柔軟性が向上し、膝の負担が軽減、関節の動きが改善されることです。また、膝痛が軽減すると、関節も動かしやすくなります。こうした良い循環を心がけることで、健康の維持につながります。

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