【後編】子どもとスポーツ〜注意したいスポーツ障がいと予防法〜

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スポーツ障がいを予防しよう〜代表的なスポーツ前のチェックと予防法

代表的なスポーツ障がいを予防するためのストレッチの一部をご紹介します。
こちらで紹介するスポーツ前のチェックと予防法はどれもご自宅で気軽にできるため、ぜひ親子で実践してみてください。ただし、痛みが出たり、増したりする場合は速やかに運動を中止し、医師や理学療法士へ相談するようにしましょう。

内側型野球肘

●スポーツ前のチェック
肘を曲げて指が肩につくか、肘が伸びきるか、痛みがないかをチェックしましょう。

●予防法
前腕前面のストレッチ
手のひらを前に向けて肘を伸ばした状態で、肘から先の腕の手のひら側をストレッチします。20秒間キープ×3セットおこないます。

オスグッド・シュラッター病

●スポーツ前のチェック
うつ伏せになり、膝を曲げて踵がおしりにつくか、痛みはないかをチェックしましょう。踵がおしりにつかなかったり、痛みが出た場合は要注意です。

●予防法
大腿前面のストレッチ
横向きに寝て片方の足首を持ち、後ろに引いた状態で、後ろに引いた足の太ももを前に出ているもう片方の足の踵で押さえます。これを20秒間キープ×3セットおこないましょう。太もも前面の肉ばなれや膝蓋靭帯炎(しつがいじんたいえん)の予防にも役立ちます。

腰椎分離症

●スポーツ前のチェック
腰を反らしたときに痛みが出ないかをチェックしましょう。

●予防法
股関節前面のストレッチ
片方の脚を前に出し、後ろ脚の膝をついた状態で、腰を反らさずに股関節の前面を伸ばして20秒間キープ×3セットおこないましょう。腰痛症の予防にも役立ちます。

事前のチェックと予防で楽しいスポーツ活動を

前編と後編の2回にわたり、子どもの発育過程におけるスポーツの効果や運動発達の特徴、注意したいスポーツ障がいなどについてお伝えしてきました。

スポーツは心身ともに子どもの成長を促すことができる重要な活動です。コロナ禍の影響もあり、お子さんのさまざまなスポーツ活動が制限されているかとは思いますが、感染予防に配慮しつつ、できるだけ体を動かせると良いですね。

今回ご紹介したスポーツ前のチェックや、スポーツ障がいの予防法もぜひ親子で実践してみてください。

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