【助成事業・後編】障がい者の自分らしい暮らしやその家族を応援!〜2021年度障がい者団体助成事業紹介〜こころリカバリーフットボール協会
公益社団法人 日本理学療法士協会は、「2021年度障がい者団体助成事業」を実施し、助成対象として5団体を採用しました。
「障がい者団体助成事業」は、国民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を構築することを目的におこなわれている取り組みです。日本理学療法士協会では、協会の理念に基づき、すべての方の健康と幸福に寄与するため、障がい者団体助成の対象となる団体を公募しその活動を応援しています。
中編では、採用された5団体の中から2団体の活動と採択された助成事業についてご紹介しました。後編となる今回は1団体の活動と助成事業についてお伝えします。この記事を機に、障害や障害のある方々の暮らし、それを支える方々の活動について知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
【特集】障がい者の自分らしい暮らしやその家族を応援!
精神障がい者もフットサルを諦めなくて良い社会へ〜こころリカバリーフットボール協会のご紹介〜
こころリカバリーフットボール協会は、精神障がい者をはじめ、様々な状況にある方々が回復できるようフットサルを通じた交流活動を普及すべく活動している団体です。
フットサルによる心と身体の健康を目指し、インクルーシブ(共生)社会に関心がある方と結びつくことを願って運営しています。
心と身体の健康を目指してフットサルを普及させたい〜採択事業について〜
フットサルを通じて精神障がい者の交流促進、情報交換等をおこなうこころリカバリーフットボール協会。「2021年度障がい者団体助成事業」では、心と身体の健康を目指したフットサル交流活動の維持が採択されました。
特に北関東では精神障がい者のフットサルチームが少なく、競技人口も少ないため、チーム作りやその継続が難しいという課題がありました。そこで、東京都と神奈川県のソーシャルフットボール(※)チームの選手と支援者の中から、競技普及や社会参加活動に関心のある方を募りました。そして、北関東地域に出向き、新型コロナウイルス感染拡大予防に配慮をしながらフットサルの練習や交流試合が実施されました。
※編集部注:ソーシャルフットボール
名称は、イタリアでおこなわれているcalciosocialeが由来。日本では、精神疾患や精神障がいを持つ方を対象としたフットサル競技のことを指す。
また、プロサッカークラブ・東京ヴェルディによるサッカー教室も実施。1年間の活動を通じて、延べ145名もの選手が練習に参加しました。同じ目的がある方々が集まり切磋琢磨することで、今後も参加者の心と身体の健康につながることが期待されます。ご協力いただける方や一緒にプレイしてくださる方も募集されているそうですので、興味のある方は下記の公式Twitterもご覧ください。
日本理学療法士協会は、障がい者を支える活動を支援しています
後編では、1団体の取り組みと助成事業の活動内容についてご紹介しました。今回の記事で、精神障がい者の方々の心と身体の健康を目指す活動を知っていただけたら幸いです。
人生には、自分自身や家族のけがや病気により、当たり前の日常が突然変化してしまうことがあります。世の中にはどのような障害を抱える方々がいるのか、そして当事者の方々を支えようとご尽力されている方々について、ぜひこの機会に知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
日本理学療法士協会では、障がい者団体助成事業を設け、前編・中編・後編でご紹介した5団体のような障がい者の生活を支える団体を支援しています。障がい者団体助成事業の詳細や、過去のレポートは、下記よりご覧ください。