【第4回】試したくなる!理学療法士が4コママンガで教える身体のはなし~産後の腰痛予防編~

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この連載では、新米理学療法士が主人公の4コママンガで、身体について悩みを持つ方やそのご家族、ご友人の方々が試したくなる予防や対処法、基礎知識などを、理学療法士の視点を活かして解説します。

第3回では、膝の痛みに関する日常生活の工夫・体力低下予防について、2つのマンガをご紹介しました。第4回となる今回は、赤ちゃんの抱っこ紐による腰痛の予防、産後の腰痛に効果的なストレッチ&筋トレについてお話ししていきます。マンガで楽しく、身体について学びましょう!

※本記事は、「理学療法士マンガ」のツイッターアカウント(運営:公益社団法人 日本理学療法士協会)に掲載されたマンガを元に作成しています。なお、こちらのツイッターアカウントは2022年11月をもって終了いたしました。

腰のはなし その1「腰痛になりやすい抱っこ紐。必要なのは、縮んでいる側を伸ばすエクササイズ」

抱っこ紐で赤ちゃんを抱っこして歩くパパ&ママを見かけた理学療法士の主人公。抱っこ紐は種類がたくさんあること、できるだけ腰への負担を分散させたほうが良いことなどを理学療法士の先輩と話しています。抱っこ紐による腰痛を予防するためには、「抱っこ側を伸ばす、逆側を縮める」とのことですが、なぜでしょうか?

赤ちゃんを抱っこする際に、片側に寄せて抱くことを繰り返していると、寄せている側の腰が赤ちゃんの重さによって縮み、逆側の腰は伸ばされやすくなってしまいます。

腰痛予防に大切なのは、重さによって縮んでいる側を伸ばすエクササイズです。縮んでいる側の腰をゆっくり伸ばすイメージで、定期的にストレッチをおこないましょう。

赤ちゃんを寄せている側の重さに逆らって、身体を反対側に傾けてしまう方は、縮んでいる側と伸びている側が逆になっている場合もあります。ご自身の腰の様子を確認しつつ実践してみてくださいね。

腰のはなし その2「産後の腰痛予防には、腰背部のストレッチ×筋トレが効果的!」

赤ちゃん連れのパパ&ママと理学療法士の主人公が、産後の腰痛について話をしています。主人公は、「産後の腰痛は『筋・筋膜性』に由来したものが多いため、腰背部の筋肉のストレッチと筋トレが効果的」と説明し、ストレッチや筋トレの方法を紹介しています。詳しく見ていきましょう。

読者の皆さんの中にも、産後の腰痛に悩んでいる方がいらっしゃるかもしれません。妊娠や出産を経て姿勢のバランスが変化し、腰や骨盤の周囲の関節や筋肉に負担が生じることで、産後の腰痛となることも多いです。腰痛の予防や改善のために、腰から背中にかけての筋肉のストレッチと筋トレを実践するようにしましょう。

具体的には、イラストのように仰向けになり膝を抱え、首元から背中、腰にかけてストレッチをしたり、四つ這いの姿勢で、片腕と反対の脚を挙げた状態を5秒間キープして元に戻す筋トレをおこなったりするのがおすすめです。産後間もないという方は、骨盤が不安定ですので、まずは身体を休め、無理のない範囲で少しずつおこないましょう。

このほか、産前産後の身体を守る動作・ケアや、女性がそれぞれのライフステージを健やかに過ごすための運動についても紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

産前産後の身体の変化を知ろう!身体を守る動作とケアもご紹介
【後編】女性のライフステージ〜生涯を通じてできる運動で健やかに
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