第11回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト 受賞作のご紹介
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優秀賞
「笑顔をあきらめない」(作者: 坂田晋一様)
様々な病が旦那さまから言葉や表情、運動を奪った。
しかし理学療法士の介入によって在宅生活は少しずつ上向いていった。
いつしか本人・家族の「全てを忘れてしまう前に、所縁のある人がいなくなる前に、一度でいいから故郷に帰りたい」という想いが目標となった。駅での練習を繰り返し、6時間の移動に耐えうる状態となり、遂には故郷の土を踏むことができた。
故郷の地は西日本豪雨の被害を受け、まだ壊れた建物が駅前に残っていた。実家に着くと親族や友人が集まり、喜びの声が挙がった。なかには心臓ペースメーカーをつけ家族と共にいらした方もいた。その時の旦那さまは心なしか男気が溢れた面構えに見えた。
そして、旦那さま奥さまだけの時間となり、想い出の海を訪れた。砂浜には男女2人が立ち、かつての夫婦姿を彷彿させる情景が広がっていた。この記録を笑顔で残したい奥さまの「笑顔をあきらめない」姿が沢山の人を笑顔にした。
その他の受賞作品や過去の受賞作品は協会公式サイトでご確認ください。
助け合い、共に笑い合える社会を目指して
今年も「笑顔をあきらめない。」というテーマを表現する、笑顔にあふれた写真がたくさん届きました。
最優秀賞の作品は、ウクライナ紛争下で戦闘中に頭部を負傷するという出来事があったにもかかわらず、前を向いてリハビリに励むポクダンさんの笑顔がとても素敵な作品でした。また、優秀賞の作品は、外気浴でご機嫌な表情を見せる赤ちゃんとご両親、そして仲睦まじいご夫婦のお写真と、両作品ともにご家族が寄り添い、支え合う様子が目に浮かぶお写真でした。これらの作品からは、困難を共に乗り越えてきたご家族や仲間との絆の深さ、そしてけがや病気と向き合いながら前向きに生活していこうというお気持ちを強く感じることができました。
リガクラボでは、「笑顔をあきらめない。」写真コンテストを通じて、理学療法・理学療法士についてより多くの方に知っていただき、人と人とが助け合い、共に笑い合える社会が実現することを願っています。
10回目の受賞作品はこちら
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