第11回「笑顔をあきらめない。」写真コンテスト 受賞作のご紹介

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7月17日は公益社団法人 日本理学療法士協会が設立された日で、「理学療法の日」と定められています。リガクラボでは、全国各地でさまざまなイベントが開催されることを以前に取り上げました。

今回は、日本理学療法士協会が、理学療法の日にちなんで毎年開催している「笑顔をあきらめない。」写真コンテストを紹介します。

「笑顔をあきらめない。」というキャッチコピーには、病気や加齢などのさまざまな原因で身体の障害や生活に支障が生じても、その人らしい生活が送れること、そして当事者やそのご家族の前向きな生活をサポートできる地域社会を築くことを目指す思いが込められています。

その思いや活動をご理解いただき、活動の輪を広げるため、「笑顔をあきらめない。」をメインテーマに据えた作品を募集しました。第11回となる今年も、多くの方から写真をご応募いただき、106点の作品が集まりました。

最優秀賞の作品1点と優秀賞の作品2点をここでご紹介いたします。

最優秀賞

ウクライナ紛争下、笑顔をあきらめない(作者:中島久元様)

ポグダンさん(写真中央)は元々ウクライナ国外で仕事をしていました。2022年2月24日に紛争が始まり、自分の国を守りたいとウクライナへ戻り、自ら志願して兵士になりました。そして戦闘の最中、頭部へ外傷を負い、手術で一命を取り留めましたが左半身に重度の麻痺を負いました。

理学療法士と立ち上がりの練習をしながら、「怪我はつらいことだけど、練習を続けて良くなりたい、良くなってまた生活に戻りたい」と語ってくれました。辛く厳しい現実の中でも自ら前を向こうとしている、私にはそう見えました。

その日のリハビリの最後に「みんなで写真を撮ってもいいか?」と尋ねてくれました。そこには胸を張り、理学療法士たちとともに少し恥ずかしそうに笑顔を見せてくれるポグダンさんがいました。

苦しい状況の中で、それでも前を向き、自分らしい日常を取り戻そうとしている多くの人びとに今私たちが出来る事を考えます。

優秀賞

初めての外気浴(作者:松政亜美様)

呼吸器をつけての家族でのお散歩に同行させてもらった時の思い出です。

呼吸器から離れられない中、両親が協力して抱え上げると、とびきりの笑顔が弾けていたのが印象的でした。

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