
【後編】転倒を予防していつまでも元気に~生活環境を見直そう~

居間の確認と「転ばぬ先の杖」
居間は「今一度」確認を
転倒を予防するために、最も重要で簡単に実施できる対策は「整理整頓」です。床にあるものはすべて転倒につながる危険物になります。
特に、居間は過ごす時間が長く、整理整頓がおこないにくい環境にあります。日頃から整理整頓を心がけて、床には物を置かないようにしましょう。

「転ばぬ先の杖」の対策をしっかりと
転倒予防には、転ばないような対策を早めにしておくことが大切です。杖や手すりは「どうしても支えが必要な状態」になってから導入するのではなく、「支えがあったら安心くらいの状態」から導入するようにしましょう。
●安心して外出できる補助具を選択する

杖・歩行補助具にはいくつかの種類があります。これなら安心して外出できると思える補助具を選択するのがポイントです。
●階段の手すりや安定した椅子を導入

階段の昇り降りや椅子からの立ち上がりに不安を抱えている人は多くいます。階段の手すりや安定した椅子の導入は早めにおこなうことが大切です。
●靴や靴下は安全なものを選択

靴は自分のサイズに合った適切なものを選ぶようにしましょう。また、自宅内で安全に移動するために、滑り止めがついている靴下を履くのもポイントです。
※この記事は2025年3月5日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
10月10日は「転倒予防の日」、高齢者の転倒事故に注意しましょう!-転倒事故の約半数が住み慣れた自宅で発生しています(消費者庁)
たった一度の転倒で寝たきりになることも。転倒事故の起こりやすい箇所は?(政府広報オンライン)
おわりに
3回にわたってご紹介してきた転倒の特集、いかがでしたでしょうか? 後編では、転倒を予防するための生活環境の見直しについてご紹介しました。
中編で紹介した転倒予防のためのトレーニングをおこなったり、運動効果を高める食生活を取り入れたりするだけでなく、普段生活している生活環境を見直すことも大切です。慣れた場所であっても転倒する危険性がありますが、日常生活の中で、ちょっとした注意をすれば、転倒のリスクは減らせます。ぜひ実践してみていただければと思います。