加齢とともに増える膝痛……その痛み、変形性膝関節症かも!?

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年齢を重ねるにつれて膝の曲げ伸ばしが痛い、階段の昇り降りがつらいといった膝のお悩みが増えた方が多いのではないでしょうか。それは変形性膝関節症という病気かもしれません。

リガクラボでは2020年9月16日の特集記事「【前編】変形性膝関節症ってどんな病気?セルフチェックで自分に合った治療法を知ろう」にて、変形性膝関節症についての基礎知識や予防方法をご紹介しました。

変形性膝関節症は、簡単なセルフチェックで自分に合った治療法を見つけ、改善することができます。膝の悩みを仕方のないこととあきらめず、ぜひこちらの記事を参考に、ご自身にあった治療や予防をしていただけたらと思います。

ご紹介する記事の主な内容

  • まずは簡単セルフチェック!
  • 変形性膝関節症の症状を知ろう
  • 段階に合わせた医学的治療法

「まずは簡単セルフチェック!」

まずは自分の膝の健康状態を知ることが大切です。そこで役立つのが、全12項目のセルフチェックです。

「階段をおりているときに、不意に膝の力がカクンと抜けてしまう」「左右の膝のかたちが違う」などの項目をチェックすることで、変形性膝関節症の可能性があるのか、あるいは他の疾患や症状の可能性があるのかがわかります。

「変形性膝関節症の症状を知ろう」

変形性膝関節症は、膝の軟骨が少しずつ減少し、変形したり骨がこすれたりして痛みが起こる病気です。痛みだけでなく、水がたまる、こわばりなどの症状が生じます。骨と骨がぶつかることで軟骨がすり減り、滑膜(軟骨の働きを助ける薄い膜)の炎症を引き起こすこともあります。

特徴として、加齢とともに増加する傾向があり、また、男性に比べ女性のほうが割合が多くなっています。

「段階に合わせた医学的治療法」

変形性膝関節症の症状は初期から中期、末期と3段階に分けられ、段階に合わせて治療をおこないます。治療法は保存療法と手術療法があります。

立ち上がり、歩き始めなど動作の開始時のみに膝が痛む初期段階では、保存療法が有効です。保存療法には、鎮痛剤や関節腔内注射で痛みを抑え、関節の動きを良くする薬物療法、足底板(そくていばん)や膝関節装具で痛みを抑える装具療法、運動療法や生活指導をおこない、膝への負担を減らす理学療法の3種類があります。

膝が痛く、正座や階段の昇り降りが困難な中期段階では、手術療法をおこないます。中期の手術療法には、関節鏡で膝関節の中を掃除する関節鏡視下手術、すねの骨を切って人口骨を入れ、金属で固定し、正常な膝の形に戻す高位脛骨骨切り術(HTO)の2種類があります。

安静時にも痛い、関節の変化が目立つ、膝が伸びにくい、歩くのが困難となる末期段階では、人工膝関節置換術(TKA)という関節を入れ替える手術をおこないます。

記事では、それぞれの治療法についてイラストを交えてご紹介しています。膝の痛みや歩きにくさでお困りの方や、セルフチェックや治療法をさらに詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

詳細はこちら:【前編】変形性膝関節症ってどんな病気?セルフチェックで自分に合った治療法を知ろう