防災について改めて考えよう〜個人でできる災害対策とは?〜

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2011年3月11日に三陸沖で発生した東日本大震災から、今日で15年が経ちました。戦後最大の自然災害ともいわれるこの巨大地震では、2025年時点で死者・行方不明者・震災関連死者数は合計で2万2千人を超えており、甚大な被害がもたらされています。

また、昨今では、首都直下型地震および南海トラフ巨大地震に対する備えについても強く求められています。いつ起こってもおかしくないといわれているこれらの災害について、具体的にどのような対策をおこなえばよいのでしょうか?

今回リガクラボでは、「防災について改めて考えよう」というテーマのもと、「個人でできる災害対策」についてお伝えしたいと思います。

個人でできる災害対策とは

「個人でできる災害対策」と聞いて、どのようなことが思い浮かぶでしょうか? 被災地での復興支援活動や寄付などをおこなうのはとても大切なことですが、普段から個人の範疇できる災害対策を実践しておくことも、同じように大切なことです。

自分や家族の命を守るため、情報を正しく共有する、備蓄を確認しておく、家族や地域の人に防災の大切さを伝える、支援の受け入れ態勢を整える「受援力」や、自助・共助の視点を持つ、といった対策は大変重要です。

そこで、災害対策に知見が深く、以前にリガクラボでも記事にご登場いただいた湘南医療大学の下田栄次さん(理学療法士)に、個人で「今からできること」をリストアップしていただきました。

※防災イベントは自治体によって異なります。お住まいの地域の公式サイトをご確認ください。
※個人で災害ボランティアに参加する場合は、ボランティア活動保険に加入するようにしましょう。お住まいの地域(出発地)の社会福祉協議会で加入できますので、ご確認ください。

どれかひとつでも、見直しや対策をしてみようと思っていただけたら幸いです。

最後に、災害支援の現場に立ち続けてきた下田さんからメッセージをいただきました。
日常の延長線上にある「防災」の大切さを、あらためて考えさせられます。

−平常時から備えておくことの重要性

災害はいつどこで起こるかわかりません。大切なのは、いざという時に「自分の身を守り、周りと助け合うこと」です。過去の震災では、高齢の方や体に不自由がある方が避難する際、周囲の助けが必要な場面で非常に多くの困難に直面したことが分かっています。

こうした課題を乗り越えるため、普段からハザードマップを確認し、家族と「どう逃げるか」を話し合っておくことが大切です。また、物資の備えだけでなく、近所の方と「顔の見える関係」を築くことも重要です。公的な支援が届くまでの間、自分たちで支え合い、周りからの助けを上手に受け入れる力を養っておくことが、いざという時の安心につながります。今できることから、少しずつ始めてみましょう。

−理学療法士の立場から、平時から心がけてほしいこと・準備しておいたほうがいいもの

災害への備えにおいて、最も重要かつ根本的なのは、平常時からの「健康づくり」そのものです。日頃から運動を通じて足腰を鍛え、「動ける体」を維持しておくことは、いざという時の迅速な避難行動を支えるだけでなく、隣にいる大切な人を守り抜く力へと直結します。

また、能登半島地震で浮き彫りとなったのが「トイレの備え」の重要性です。トイレを我慢して飲食を控えると、必要な栄養や水分が十分に摂取できなくなります。その結果、脱水や誤嚥性肺炎を引き起こすだけでなく、慢性疾患の悪化など、命に関わる健康被害が連鎖していきます。非常用トイレを「備える」ことに加えて、ぜひおすすめしたいのが「ご家庭で実際に一度使ってみる」という体験です。これは、単なる準備を超えた「実践的な防災訓練」になります。

日々の体づくりと具体的なトイレ対策が、皆さんと大切な人の命を守る確かな力となります。

下田栄次さんを紹介した「シカクの人物図鑑」記事はこちら

普段の「健康づくり」も災害への備えになるとは、意外と身近なところから始められそうですね。日常の中でできることから、一歩ずつ備えを始めてみませんか。
以下の記事でも、災害への備えや感染症対策などについてご紹介していますので、よろしければご覧ください。

【前編】防災の日特集 災害時の新型コロナ感染を防ぐために~災害時にできること~ 避難所生活ではエコノミークラス症候群に要注意!予防のコツを学んでおこう