子どもたちに思いやりのこころを育む「安全・安心なエスカレーター乗り方教室@練馬」レポート
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10月27日(日)、東京の練馬駅周辺にて、「止まって乗るエスカレーター」の安全性と必要性を広めるイベント、「親子で学ぼう!安全・安心なエスカレーターの乗り方教室」(主催:公益社団法人 東京都理学療法士協会 エスカレーターマナーアップ推進委員会)が開催されました。
NHKやAP通信社からも取材を受けた今回のイベントの様子や、参加いただいた方の感想を紹介します。
エスカレーターの正しい乗り方を体験―「親子で学べる安全・安心な乗り方教室」ってどんなイベント?
「親子で学ぼう!安全・安心なエスカレーターの乗り方教室」は、エスカレーターの安全で安心な乗り方を、親子で実際に体験していただくために開催されました。
当日は、6組の親子(小学生9名)が参加して、まずはエスカレーターの正しい乗り方を推進委員会のスタッフから教わりました。
その後は、杖を使って、片麻痺障害のある方がエスカレーターに乗るとどうなるのかや、エスカレーターが緊急停止した場合にどうなるのかなどを体験しました。
最後は駅構内で安全なエスカレーター乗車を呼びかける啓発運動に参加していただきました。
手すりにつかまり立ち止まることの“大切さ”を実感
片麻痺の体験では、身体の左側が麻痺している想定でおこないました。左手でエスカレーターの手すりを掴むことが難しいので、エスカレーターに乗る際は右側に立たなければいけません。身体にハンディキャップを抱えながら生活することの大変さや、エスカレーターの手すりにつかまって立ち止まって乗ることの必要性に気付いた参加者もみられました。
参加した保護者からは「子どもたちが障がい者と同じハンディキャップを体験したことで、思いやりのこころをつかんだのではないか」という声もいただきました。
エスカレーター乗り方教室を主催した東京都理学療法士協会は、イベント後に次のメッセージを寄せてくれました。
「2016年から活動しているエスカレーターマナーアップ推進委員会の主な事業として開催している「乗り方教室」ですが、日に日に「エスカレーターに止まって乗りたい人がいる」ことへの理解度が高まっていると感じています。今回は東京都交通局や、練馬区などにご協力をいただき、より多くの方々に私たちの想いが届けられたと実感しています。
今回のイベントでは、偶然通りかかった視覚障がい者の方から、「街のなかでの不自由さ」についてご意見をうかがう場面もございました。様々な視点で「誰もが街に出かけやすい、他者への心配りが行き交う社会」を育てていきたいですね。」
「みなとラグビーまつり」でもイベント開催
11月2日(土)には、東京都港区芝公園にてラグビーワールドカップ2019日本大会決勝のパブリックビューイングにあわせておこなわれたイベントに、ブースを出展しました。
家族連れや学生、海外からの旅行者などの来場者に対して、競争形式の「握力測定」を実施し、「その握力で、エスカレーターの手すりを握って、歩かないでね。」とPRしました。また啓発活動としてノベルティーグッズやチラシの配布などもおこないました。
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