【第11回】理学療法士のオススメ書籍 「働きやすい環境を作ろう!当事者の立場を理解し実践するための2冊」
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リガクラボでは、全国の理学療法士のみなさんから「みんなに薦めたい書籍、薦めたら好評だった書籍」を募集し、毎回テーマに沿ったオススメの書籍を紹介しています。
第11回となる今回のテーマは「働きやすい環境を作ろう!当事者の立場を理解し実践するための2冊」です。
それでは早速、一冊目の本をご紹介します。
【特集】理学療法士のオススメ書籍
職場の問題地図~「で、どこから変える?」残業だらけ・休めない働き方
著者: | 沢渡 あまね |
出版社: | 技術評論社 |
書籍の概要
※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。
“残業するな”と上司がうるさいので,帰ったことにして家で仕事している」
「残業はすべて管理職が肩代わり,管理職はいつもゲッソリ……」
「他人に構う余裕がなく,会話がなくなった」
「裁量労働制……お金にならない残業が増えただけ」
そんな職場の“あるある”な問題は,なぜ起こるのか? 原因と全体像を図解しながら,解決策を教えます。
オススメする理由
ペンネーム:本似学 さん
働き方改革に基づいた勤務時間短縮等が義務付けられているにもかかわらず、仕事量は減るどころかむしろ増えるばかり。そのどこに問題があって、どう解決すれば良いかが書かれている。
一般企業だけでなく医療業界にも言えることなので、納得する点が多かったから。
【リガクラボ編集部より】
長時間労働や生産性の問題は、多くの日本企業が課題として感じていることではないでしょうか。また、新型コロナウイルス感染症の影響で、人々の働き方がさらに大きく変化している中、企業によってはこのような問題がより顕著になっている場面も少なくないでしょう。
この著書では「体制を変える」「スキルを強化する」よりも、もっと根本的な部分の問題解決が必要であることを提言しています。ご自身の職場にも当てはまる問題やその原因について知ることで、あなたの職場でも解決策が見つかるかもしれません。
続いて二冊目はこちら。
日々コウジ中―高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック
著者: | 柴本 礼 |
出版社: | 主婦の友社 |
書籍の概要
※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。
ある日突然、家族や友人が、「人が変わったように暴力をふるう」「誰かが促さないと何もしようとしない」「言われたことをすぐに忘れてしまう」----脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害、脳炎や交通事故などで脳を損傷したあと、さまざまな問題を引き起こす“高次脳機能障害”。一見して障害とわからない症状が多く、さらに本人の自覚も薄いため、高次脳機能障害は「隠れた障害」と言われています。本書は作者の夫がクモ膜下出血により高次脳機能障害となり、以来リハビリを続ける日々の生活を描きました。夫が巻き起こす数々の騒動も、家族の深い愛情と絶え間ない努力によって解決されていく感動コミックエッセイです。
※電子書籍のみ(紙版は品切れ重版未定)
オススメする理由
ペンネーム:かとうまゆみ さん
高次脳機能障害は一般の人には理解されにくい障がいです。担当した高次脳機能障害となった当事者の方が、自身に起こる日常の出来事を理解しようと書籍で勉強されていたので、『日々コウジ中』と+αの本をお貸ししました。
何日かして、自身の状況を以前より理解できた、自分だけがおかしいのではないかと思っていたことが、そうではないということが救いになったと仰っていました。また、奥様にも読んでもらったそうで、奥様も旦那様の障がいを以前より理解してもらえたとおっしゃっていました。このような経験から、おすすめしたい一冊です。
【リガクラボ編集部より】
クモ膜下出血を患ったことにより、記憶障害、認知症、注意障害などさまざまな問題を抱えることとなったコウジさんが社会復帰するまでを描いた作品です。
温かみのあるイラストを交えユーモアたっぷりに描かれているため、高次脳機能障害がうまく理解されずに悩んでいるご本人や、サポートするご家族の気持ちを解きほぐすきっかけになる一冊です。明るく前向きに病気と向き合っていくコウジさんとそのご家族に、励まされることでしょう。
また、周囲の人へ病気のことを理解してもらうためのツールとしても最適です。
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