【第3回】試したくなる!理学療法士が4コママンガで教える身体のはなし~膝の痛みに関する工夫・予防編 その1~
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この連載では、新米理学療法士が主人公の4コママンガで、身体について悩みを持つ方やそのご家族、ご友人の方々が試したくなる予防や対処法、基礎知識などを、理学療法士の視点を活かして解説します。
第2回では腰痛編として、腰痛のストレッチを3つご紹介しました。第3回となる今回は、変形性膝関節症の患者さんに日常生活で取り入れていただきたい動き方の工夫や、体力低下を防ぐための有酸素運動についてお話ししていきます。マンガで楽しく、身体について学びましょう!
※本記事は、「理学療法士マンガ」のツイッターアカウント(運営:公益社団法人 日本理学療法士協会)に掲載されたマンガを元に作成しています。なお、こちらのツイッターアカウントは2022年5月31日をもって更新を終了いたしました。
【特集】試したくなる!理学療法士が4コママンガで教える身体のはなし
膝のはなし その1「変形性膝関節症の方も生活がしやすくなるちょっとした工夫」
変形性膝関節症の患者さんが来院する前に、カルテの準備をしている理学療法士の主人公。その場で足踏みをしてから歩き出すという少し不思議な動き方をしています。どうやら患者さんにお伝えする生活上での工夫を実践しているようです。詳しく見ていきましょう。
変形性膝関節症は、膝の軟骨が少しずつ減少し、変形したり骨がこすれたりして、痛みが起こる病気です。痛みだけでなく、水がたまる、こわばりなどの症状が生じるほか、骨と骨がぶつかることで軟骨がすり減り、滑膜(軟骨の働きを助ける薄い膜)の炎症を引き起こすこともあります。
変形性膝関節症の初期には、立ち上がり、歩き始めに膝が痛むといった症状が見られます。しかし、歩き始めるときや、座るときにちょっとした工夫をすることで、痛みを感じにくくなり、動きやすくなります。
歩き始めには、少し足踏みをしてから歩き始めましょう。座るときは順を追って動くことが大切です。正座などを無理やりおこなうと痛みが強くなることがあるので注意してください。また、しゃがんで膝が痛い場合は、まず片膝をつくようにしましょう。
変形性膝関節症は、必ずしも痛みを伴うとは限りませんが、痛みがあってもなくても少しの工夫で日常生活がしやすくなります。下記の記事でも、変形性膝関節症の生活の工夫についてご紹介していますのでぜひご覧ください。
膝のはなし その2「膝に負担がかかりにくい有酸素運動で、体力の低下を防ごう」
「膝といえば、体力の低下を防ぐのもアリですよ」と、同僚の理学療法士が主人公に話しかけています。膝に負担がかかりにくい有酸素運動を1回30分、週2回程度続けている患者さんもいるようです。楽しく、無理せずにできる有酸素運動を選んで、体力の低下を予防しましょう。
読者の皆さんの中にも、将来膝に痛みが出たら、変形性膝関節症になったら…と不安に感じている方もいるかもしれません。健康な膝と長く付き合うには、体力の低下を防ぐこともポイント。30分程度の有酸素運動を週2回程度、継続しておこなっていくことが大切です。
有酸素運動は、ウォーキング、太極拳、ラジオ体操、ノルディックウォーキング、スイミング、サイクリング、ゲートボール(グランドゴルフ)などが挙げられます。少し疲れる強度で心地よく運動できるものを選ぶようにしましょう。
リガクラボでは、正しく・安全にウォーキングするためのコツを下記の記事でもご紹介していますので、あわせてご覧ください。
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