【中編】職業病を予防して健康に働き続けよう~職場に必要な視点と取り組みとは?~

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病気で入院したら職場に報告・相談を

病気の発症は青天の霹靂です。病気で入院すると仕事をやめて治療に専念したいという思いにかられてしまいがちですが、一度仕事をやめたら再就職することは容易ではありません。まずは、病気や治療についての理解を深め、職場に報告・相談しましょう。

報告・相談の時期と内容

入院直後

・休暇について職場に確認・相談

・病名を伝える関係者の確認

退院前

・治療や状態を踏まえた療養見通し

・復職までのスケジュール検討

復職前

・復職に向けた段取りを確認

・業務量や勤務時間の相談

復職後

・業務量や勤務時間の相談

・身体やメンタル面について報告

産業保健総合支援センターやハローワークなどでは専門の相談員が配置されており、調整支援などがおこなわれています。

また、理学療法士は、運動療法によって身体機能を回復させ、疾患や身体機能を詳細に把握し、個々の仕事や能力に応じた業務遂行の可否について助言できます。医療機関等で勤務している身近な理学療法士にぜひ相談してみましょう。

さらに詳しい内容を知りたい方は下記のリンクをご覧ください。

厚生労働省「治療と仕事の両立支援ナビ」

おわりに

中編では「危険の見える化」など職場でできる予防活動や、いざ入院となってしまった場合の注意点などをご紹介しました。

まとめると以下のとおりです。

  • 労働衛生の3つの視点(作業管理、作業環境管理、健康管理)で健康を守る
  • 職場に潜む見えない危険を「見える化」することは、転倒・転落などの事故の予防に役立つ
  • もし病気で入院した場合は、まずは職場に報告・相談を

読者の皆さんの職場に適した予防活動を検討する際に、ぜひ役立てていただければと思います。

次回は、働く私たちが個人で実践できる予防活動をご紹介します。

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