【助成事業・前編】2024年度障がい者団体助成事業紹介~誰もが自分らしく生きられる社会へ~北広島リハビリセンター 療護部、PD Place

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PD Placeのご紹介

パーキンソン病者のための通いの場

PD Placeの参加者を募集するチラシ

PD Placeは、住み慣れた地域でおこなわれる「当事者が主体となり活動する心理・精神機能および運動機能の増進の場」です。パーキンソン病者やそのパートナーに向けて専門家が監修したプログラムをおこない、健康増進と生活の質向上を目指しています。

おもに、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、公認心理師、ダンスインストラクター、ヨガ講師、太極拳講師などが参加し、準備体操、発声・口腔運動、姿勢調節などを挟みながら、運動やダンス、ヨガ、太極拳などを実施するほか、参加者同士での情報交換などもおこなっています。

また半年に1回の頻度で握力、下肢筋力、歩行速度、口腔機能そして注意機能などを測定する測定会を実施し、現在の体力や脳の元気度などをフィードバックしています。

専門家の指導のもと、太極拳を実施している様子。安全のため、必要な方には付き添いもおこなっている
参加者同士で情報交換をおこない、健康増進や日ごろの悩みの解決を図っている
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地域在住パーキンソン病者とそのパートナーの健康増進事業〜採択事業について〜

「2024年度障がい者団体助成事業」では、PD Placeの「地域在住パーキンソン病者とそのパートナーの健康増進事業」が採択され、「PD Place~パーキンソン病者のための通いの場~」が実施されました。

PD Place は、2024年5月~2025年2月の期間、毎月1回、神奈川県相模原市にある「ユニコムプラザさがみはら」にて開催されました。2023年度の参加が102名だったのに対し、2024年度は27パーセント増加して延べ130名の方々が参加しました。

当日は、参加者の体調確認から始まり、準備体操または発声と口腔の運動、ダンスやヨガ、太極拳などの姿勢調整と運動、そして参加者同士で会話するコミュニケーションなどがおこなわれました。

終了後のアンケートでは、PD Placeの内容に対して97%の方が、「満足」または「やや満足」と回答しており、参加者のうち、8割の方が「続けたい」、2割の方も「やや続けたい」と、ほとんどの方が継続参加を希望する結果となりました。また、開催頻度を増やしてほしいという声も多く聞かれました。

このような声を受けて、2025年は福島県でもPD Placeが開催されることとなりました。PD Place in 福島として、1回目は2025年9月20日(土)に、福島県立医科大学保健科学部の福島駅前キャンパスにて、13~15時で開催されるそうです。お近くの方はぜひ、足を運んでみてください。

また、パーキンソン病者のための通いの場の運営にご協力いただけるメンバーを募集されているそうです。作業療法士、理学療法士、言語聴覚士といった資格を持つ方や、各療法士養成校の学生のほか、パーキンソン病者の支援に興味のある方は下記の公式サイトをご覧ください。

PD Place ホームページ

日本理学療法士協会は、住み慣れた地域で自分らしく暮らすための活動を応援しています

前編では、助成対象として採択された2団体の取り組みと助成事業の活動内容についてご紹介しました。

病気や障害は、誰にでも生じる可能性のある身近なものです。各団体の活動を通じて、病気や障害がある皆さんが、症状と向き合いながら自分らしく暮らしていくことの大切さ、そしてその支援をおこなう人々の思いや活動について知っていただけたら幸いです。

後編では1団体の紹介と活動内容についてお伝えしていきます。次回もお楽しみに。

※この記事は2025年9月3日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
社会福祉法人 北海長正会 北広島リハビリセンター ホームページ
PD Place ホームページ

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