家族も応援!国内最高峰のパラスポーツ競技会で戦う選手たち

2019年7月20日(土)~7月21日(日)、岐阜県の岐阜メモリアルセンター長良川競技場において「2019ジャパンパラ陸上競技大会」が開催されました。

公益社団法人 日本理学療法士協会では、「2019年度障がい者団体助成事業」として本大会にご家族が現地で応援観戦するためのプロジェクト(以下、「応援観戦プロジェクト」)を採択しました。

そこで今回は、ジャパンパラ競技大会の紹介と、2019年大会に参加して活躍された「Diversity A.C.千葉」の選手たちからのコメント、そして「応援観戦プロジェクト」で現地観戦したご家族からのメッセージをお届けします。

※本大会の「Diversity A.C.千葉の応援観戦プロジェクト」は、公益社団法人 日本理学療法士協会の「2019年度障がい者団体助成事業」として実施されました。

ジャパンパラ競技大会とは何か

ジャパンパラ競技大会が始まった背景

国際パラリンピック委員会が1989年に設立されたことをきっかけに、当時の世界ではパラスポーツがエリートスポーツ化していく流れが起きていました。しかし、その頃の日本のパラスポーツの競技大会は、一生に一度しか参加することができないものや、各競技大会が自主運営するものしかなく、世界的なエリートスポーツ化の動向に対応できていませんでした。

そこで1991年、パラリンピックや世界選手権を目指すトップレベルの選手のための大会としてジャパンパラリンピック競技大会が初めて開催され、その後現在のジャパンパラ競技大会となりました。

大会開催当初、陸上競技と水泳のみだった実施競技は、現在ではメダル獲得が期待されるアルペンスキー、ゴールボール、車いすラグビー、ボッチャを合わせた6競技にまで増えています。

現在、ジャパンパラ競技大会は、日本障がい者スポーツ協会と競技団体が共催して開催する日本国内最高峰のパラスポーツ競技大会です。日本では数少ない国際公認大会であり、この大会の記録は国際の公式記録として認定されます。

2019ジャパンパラ陸上競技大会概要

World Para Athletics公認 天皇陛下御即位記念2019ジャパンパラ陸上競技大会
期日 2019年7月20日(土)~7月21日(日)
会場 岐阜メモリアルセンター長良川競技場(岐阜県)
主催 公益財団法人日本障がい者スポーツ協会
共催 一般社団法人日本パラ陸上競技連盟、NPO法人日本知的障がい者陸上競技連盟、一般社団法人日本聴覚障害者陸上競技協会

Diversity A.C.千葉が2019ジャパンパラ陸上競技大会で大活躍!

知的障がいを持つ陸上選手と共に歩むDiversity A.C.千葉

「Diversity A.C.千葉」は、知的障がいをもつ生徒たちが、学校を卒業した後も陸上競技を続けられるよう2014年に設立されました。

週に3日の夜間練習や休日の陸上競技場での練習、年4~5回の強化合宿を実施するなど、充実した練習体制で国内、海外の大会に出場しています。

2019ジャパンパラ陸上競技大会の参加結果

本大会において、Diversity A.C 千葉は優勝が2名、その他の種目でも入賞や自己ベストを記録するなど、練習の成果を発揮した大会となりました。

  • 岸田 悠弥選手(400メートル)第1位 ※自己ベスト
  • 眞次 駿英選手(400メートル)予選落ち ※自己ベスト
  • 米澤 諒選手(800メートル)第1位
  • 米澤 諒選手(400メートル)第6位
  • 川下 葵選手(800メートル)第3位
  • 川下 葵選手(1500メートル)第4位

大会に出場した選手からのコメント

写真:表彰台の岸田選手(中央)

岸田 悠弥選手(男:400メートル 第1位)

日本最高峰の大会で勝つことを目標に、コーチと一緒に毎日やるべきことをしてきました。仕上がりもよかったので、絶対に勝つことしか頭にありませんでした。

千葉から応援に来てくれた家族に、初めて日本一になった姿を目の前でみせられてよかったです。パラリンピック日本代表になれるように、もっともっとタイムを縮めていきます。

川下 葵選手(女:800メートル 第3位)

当日は、脚の調子が悪く不安でした。日本代表経験者3選手と一緒に走れたことは嬉しかったですが、自分との力の差を感じるレースになりました。

800メートルでは、銅メダルをとることができました。もっと練習して、いつか日本一になります。

現地で応援したご家族からのメッセージ

写真:スタンドでの応援風景

岸田友治さん(父)・亜矢子さん(母)・斉藤トキエさん(祖母)

全国の強豪が集結した岐阜のジャパンパラで、息子が全力で戦う姿を観ることができました。

予選・準決勝を勝ち進み、決勝では堂々の一位をとってくれました。この大会を応援できて本当によかったです。

眞次綾子さん(母)

地元の大会とは違ったジャパンパラ特有の雰囲気と感動を満喫しました。

ジャパンパラでは、イベントブースや出店もあり、レースだけではなく会場内も楽しめました。他の保護者と共にレースを応援できたことも、とても心に残るよい思い出になりました。

国際大会で活躍できるパラ競技選手を育成するために始まったジャパンパラ競技大会は、来年のパラリンピックを前に、一層重要な大会になっていると言えます。選手たちのがんばりはもちろん、ご家族の応援も大きな力となったようです。

選手たちにとっては、観客席との一体感は大きなモチベーションアップにつながります。お近くで競技大会が開催される際にはぜひ皆さんも足を運んでみませんか?

リガクラボでは、これからも多様なパラスポーツ選手を応援してまいります。