【第14回】教えて!初めての在宅介護~仕事を休んで在宅で親を看取るためには?~

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リガクラボの連載「教えて!初めての在宅介護」では、初めての介護への疑問・不安についてお答えするべく、在宅介護に関する情報を紹介しています。

第13回の記事では、遠方で老老介護をする両親の在宅生活を支えるためのサービスや制度についてご紹介しました。第14回となる今回は、仕事を休んで病気の親を在宅で看取るための制度や介護サービスについてお話ししていきます。

PROFILE

今回の質問者:Kさん (52歳・女性

・父親が末期がんで、余命1カ月と宣告されている
・最期は住み慣れた自宅で看取ってあげたい
・限られた期間、仕事を休んで介護に集中し、できるだけそばに付き添いたい
・父の要介護度:要介護2→4(要介護認定の区分変更手続きを実施)

Q. 父が末期がんで余命1カ月と宣告されました。最期を自宅で看取ってあげたいので、仕事を休んで介護に集中したいのですが可能でしょうか?

A. 親御さんを自宅で看取ってあげたいのですね。仕事や介護に関する不安も大きい時期かと思います。

限られた期間を在宅で付き添うために、「介護休業制度」を活用してみましょう。介護休業制度とは、要介護状態(2週間以上にわたり常時介護を必要とする状態)の家族を介護するための休業制度です。介護休業を1カ月間取得すれば、お父様のケアに専念できます。

具体的な取得タイミングとしては、病院からの退院に向けての調整や手続きをおこなう段階から開始し、最期まで寄り添うための期間として1カ月間の休業を取得するのが1つの選択肢です。対象家族1人につき3回、通算93日まで休業できます。

なお、介護休業制度は、休業開始予定日の2週間前までに事業主(職場)に申請することになっています。今回のように余命1カ月と時間が限られる場合、事業主にすみやかに事情を話して可能な範囲で休業開始日を早めてもらえないか相談してみましょう。また、介護休業制度は雇用形態や勤続年数によって取得要件が異なるため、ご自身が対象となるか条件をよく確認する必要があります。

さらに、在宅で安全に看取るためには24時間体制の医療や介護のサポートが不可欠です。介護と医療に関するサービスをうまく組み合わせることで、お父様にとって快適な環境を整えつつ、ご自身の負担を軽減できるでしょう。

Q. 在宅での看取りとなる場合、具体的にどのような介護・医療サービスを組み合わせればよいでしょうか?また、今後父の容体がさらに悪化した際、すべて自分1人で対応できるか心配です。

A. 具体的には、週5回程度の訪問介護を利用し、食事や清拭、オムツ交換などの介助を依頼しましょう。必要に応じて介護用ベッドや車いす、スロープなどの福祉用具をレンタルし、身の回りの環境を整えることも大切です。

24時間体制で緊急時にも対応してくれる医療サービスには、訪問看護や訪問診療などがあげられます。訪問看護では看護師による専門的なケアや処置を受けることができ、訪問診療では医師の診察や治療を自宅で受けられます。ただし、訪問看護や訪問診療をおこなっている事業所がすべて24時間体制とは限りません。これらのサービスを依頼する際は、24時間対応が可能かどうかを必ず確認しましょう。

出典:平成29年度版「仕事と介護両立のポイント あなたが介護離職しないために」(厚生労働省)

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