熱中症を予防して猛暑を乗り切ろう!~クーリングによる熱中症対策~

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今年の夏は記録的な猛暑が続いていて、熱中症にかかる危険も高まっています。気象庁発表の3か月予報によれば、8月から10月にかけての平均気温は、平年より高い確率が高く、北日本ではその確率が50%、東・西日本で70%、沖縄・奄美で60%と、厳しい残暑が続く見込みです。

リガクラボでは2024年8月21日の特集記事「【前編】熱中症やケガを予防して野球を楽しもう!~クーリングを活用した熱中症対策編~」にて、熱中症の症状や予防対策、体温が異常に上昇した状態を改善するためのクーリングについて、全国高等学校野球選手権大会で実施されたクーリングタイムの取り組みなどをご紹介しました。

まだまだ続く暑い夏を元気に過ごすために、ぜひこちらの記事を参考に、熱中症予防対策を実践してみませんか。

※本記事は、リガクラボで過去に掲載した記事の再紹介です。記事内容は制作当時のものとなります。

ご紹介する記事の主な内容

  • 中高生の野球における熱中症の実態・症状について
  • 熱中症の応急処置・予防方法とは
  • クーリングとは

中高生の野球における熱中症の実態・症状について

全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)期間中の気温は年々上昇しており、それに伴って選手が熱中症にかかる危険性が高まっています。そのため、暑さ対策・熱中症対策の1つとして2023年から「クーリングタイム」というものが導入されています。クーリングタイムでは、10分間の休憩時間に、選手たちが身体を冷却したり、水分を補給したりします。

熱中症とは、「熱失神」「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」など炎天下で暑さがある環境によって生じる障害の総称です。適切な処置が遅れると亡くなってしまう可能性があり、注意が必要です。

熱中症の応急処置・予防方法とは

熱中症が疑われる場合、まずは、日陰やクーラーの効いている室内など涼しい場所に移動することが大切です。

そして、熱中症の予防方法で最も大切なのは、こまめな水分補給です。飲み物は、水やお茶よりも多くの栄養素を含んでいるスポーツドリンクが良いでしょう。

さらに、スポーツドリンクを液体と微細な氷が混ざったアイススラリー(シャーベット状)にして補給すると、身体の中から体温を下げる「内部冷却」として熱中症の予防に有効です。

他にも、塩分を程よく摂取することや、身体を冷やす「クーリング」が熱中症予防に効果的です。

クーリングとは

クーリングとは、体温が異常に上昇した状態を改善するために、身体を冷やすことです。

クーリングには、氷や保冷剤、氷を入れる氷嚢などが必要です。頸部(首の後ろ)や腋窩(わきの下)、鼠径部(足の付け根)といった太い血管が通っている場所を冷やすことがポイントの1つです。

クーリングの目安の時間や、アイシングとの違い、全国高等学校野球選手権大会で実施されたクーリングタイムの取り組みなど、さらに詳しく読みたい方はこちらをご覧ください。

詳細はこちら:【前編】熱中症やケガを予防して野球を楽しもう!~クーリングを活用した熱中症対策編~

※注釈
2024年の甲子園では、熱中症対策の改善策として、5回終了時のクーリングタイムに、体温測定やアンダーシャツの着替え、冷却、水分の摂取といった従来の取り組みに加えて、ユニフォームの着替えを推奨するために背番号を2枚配布するなどの取り組みがおこなわれました。また、試合開始時間を工夫し、1日3試合の日に限り、試合を午前と夕方に分ける「2部制」が試験的に導入されました。
2025年の甲子園では、二部制でおこなう日程の拡大、試合前の守備練習(ノック)時間の短縮などの改善策が新たに導入されています。
最新の情報は日本高等学校野球連盟のホームページなどをご覧ください。