【後編】三浦豪太さんインタビュー 子どもたちに、世界の大会に出られるドキドキ感を。三浦さんの次の夢は―

2020年ユースアルペンスキー世界大会の日本開催を成功させたい

―雄一郎さんと叶えたい夢についてお話いただきましたが、ご自身の目標は何かありますか?

三浦さん:僕が理事長を務めるナスターレース協会が、来年(2020年)2月に日本の苗場で開催される16歳以下のユースアルペンスキー世界大会を主催します。そこで、世界中からアルペンスキーをやる子どもたちを一堂に集めて、日本の同じ世代の子どもたちと一緒にレースをやるんです。世界大会の開催は、スキーをやっている僕としては究極の夢といえますね。

世界レベルの大会に出られるというドキドキ感を子どもが味わえるのは、とても貴重な経験です。僕が子どもの頃は、インゲマル・ステンマルク選手やアルベルト・トンバ選手といった世界の名だたるトップ選手に憧れていました。今は、グローバル化しているのにも関わらず、憧れの対象が「先輩」だったり、「コーチ」だったりと、少し身近すぎる気がします。

日本のスキー界は、16歳まではとても強いんですが、そこから上の年代で勝てなくなる。これまで、協会として日本のトップ10の選手を海外の世界大会に連れて行きました。日本で世界大会を開催すれば日本人の出場枠も増え、より多くの子どもたちが世界レベルの滑りを目の当たりにできます。

僕が子どもの頃、初めて世界大会に出た時に世界のトップ選手に感じたあの憧れと、その先の目標がより明確になる経験を日本の子どもたちにも味わってほしいですね。

登りたい山はまだまだたくさんあるけど、まずは来年の世界大会の成功が最優先の目標だし、僕の夢ですね。

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PROFILE

三浦 豪太(みうら ごうた

1969年8月10日生まれ。プロスキーヤーであり登山家である三浦雄一郎さんを父に持ち、自身もスキーのモーグル競技において長野オリンピック13位、ワールドカップ5位になるなど活躍。その一方で、米国ユタ大学スポーツ生理学部を卒業、順天堂大学大学院で博士課程を取得した医学博士でもある。11歳で最年少のキリマンジャロ登頂を達成。2013年には、雄一郎さんと2度目のエベレスト登頂を果たし、世界初である親子で2度の登頂記録を樹立した。ソチオリンピックでの、独特な解説も話題に。NPO法人ナスターレース協会理事長。慶應義塾大学特任准教授。