理学療法の日:全国一斉イベント開催報告

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毎年7月17日が「理学療法の日」に定められているのをご存知でしょうか。1966年、日本で初めての理学療法士国家試験が行われ、183名の理学療法士が誕生しました。そのうち110名の理学療法士が集まって日本理学療法士協会を結成した日にちなんでいます。

日本理学療法士協会では、理学療法士について多くの方に知ってもらい、みなさんの健康に貢献したいという思いから、7月17日を含む期間を「理学療法週間」として、様々なイベントやセミナーを全国で開催しています。

また、2019年7月14日(日)には全国一斉イベントとして、「介護予防・健康増進」をテーマにしたイベントを、全国21の都道府県で同時開催いたしました。

今回は、そのなかから3都市でのイベントの模様をお届けします。

各都市の理学療法イベントレポート

福井県(福井市)「理学療法展2019」

福井県理学療法士会は、福井県福井市のラブリーパートナー・エルパにて「理学療法展2019」を開催しました。

当日は梅雨のぐずついた天候にも関わらず、200名近い方に会場へ足を運んでいただきました。「理学療法展2019」の目玉である体験コーナーでは、自分の姿勢を知っていただく良い機会になればと思い、猫背かどうかをみる姿勢検査を実施しました。

実施後に記入いただいたアンケートには、「今日習ったストレッチや筋力トレーニングを続けていきたい」といったご意見や、「家族の姿勢にも気を配りたい」といった、私たちにとって手応えのある回答も多数見受けられました。

福井県理学療法士会は、県民の皆様の健康増進、介護予防に貢献できるような「理学療法展」を来年以降も開催していきます。

岐阜県(岐阜市)「夏休み前の親子で学ぼう!からだのこと!」

岐阜県理学療法士会では、「夏休み前の親子で学ぼう!からだのこと!」と題した市民公開講座を開催し、岐阜地区の小学生を中心に301名の親子にご参加いただきました。

「どうしたら速く走れるの?」、「長い時間スマホを使って、悪いことはないの?」といった日常でよくある悩みについて、2人の講師が実技を交えながら講演を実施。暑い日ではありましたが、みなさん積極的にクイズや体操に参加していました。

質問タイムやアンケートでは、「もっと知りたい、もっと運動をしてみたい」とのご意見をいただき、運動や姿勢に対する意識の高さを再認識できました。また、理学療法士の仕事についてもっと知りたいというご意見もいただきましたので、今後は理学療法士についてさらに知ってもらえる活動も行っていきたいです。

青森県「青森県介護予防キャラバン」

毎年、「青森県介護予防キャラバン」と題し、青森県民の方々へ、健康増進と介護予防の啓発活動を継続的に実施してきました。2018年と2019年は、津軽地方の北に位置する西北五支部にて開催し、約10年をかけて県内6圏域を一巡することができました。

今回のキャラバンの内容は、体力測定、シルバーリハビリ体操の講義に加えて、嚥下機能に関する講座を設け、来場者に体験して頂きました。参加者は20名程でしたが、来場された皆様の健康意識が高く、継続してほしいという意見も多く聞かれました。

運動の習慣が根付くように、その目的を分かりやすく伝え、健康寿命を伸ばしていけるように、青森県理学療法士会が貢献出来る取り組みを今後もしていきたいと思います。

今回ご紹介した3県をはじめ、全国一斉イベントに参加した各都道府県では、参加者のみなさまにとって身近な内容で、健康増進と介護予防といったテーマに触れられる企画をおこないました。

「理学療法週間」では、全国一斉イベント以外にも、学生向けの進路相談や理学療法士の体験会、地域の健康促進セミナーなども実施しています。イベントを通じて、理学療法士の仕事や活動について少しでも知っていただきたいと思っています。

「理学療法週間」は来年も開催されますので、ぜひ全国の会場へ足をお運びください。