数字で見る理学療法士〜統計データで国内・海外の状況を知ろう

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日本全国に誕生している理学療法士〜地域別会員数

都道府県理学療法士会は、1967年の兵庫県理学療法士会の設立を皮切りに、各都道府県に次々と設立されました。1979年には、全国47都道府県すべてに日本理学療法士協会の地方組織が設置されました。現在では、会員が8,000名を超える都道府県理学療法士会も誕生しています。

※2019年4月1日現在

運動器と脳血管が大半を占める〜リハビリテーション料の算定割合

リハビリテーションは疾患別に費用の算定基準が定められています。2006年から疾患別リハビリテーション料が導入され、続いて2010年にがん患者リハビリテーション料、2018年度に廃用症候群リハビリテーション料が新たな算定枠として設けられました。

こちらのグラフでは、リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が対象とする疾患がおおむね推測できます。対象疾患別の算定割合として運動器と脳血管で実に8割を占めており、続いて新設された廃用症候群となっています。

  • 平成30年社会医療診療行為別統計(旧:社会医療診療行為別調査)、報告書1 診療行為・調剤行為の状況、医科診療「第8表 医科診療 件数・診療実日数・回数・点数,診療行為(細分類)、入院-入院外別」<調査年月:2018年>
  • 上記グラフの「その他」には、目標設定等支援・管理料・摂食機能療法・視能訓練・認知症患者リハビリテーション料・リンパ浮腫複合的治療料・集団コミュニケーション療法料・特定保険医療材料料が含まれます。

日本は世界3位の理学療法士大国〜対人口割合の国際比較

ここで、国内から世界に目線を変えてみましょう。

世界各国における理学療法士の人数(注:ここでは理学療法士免許の保持者数を指していて、必ずしも世界理学療法士連盟会員ではなく、推定値を含む)を見ると、アメリカの198,686名が最も多く、続いてドイツ(136,000名)、そして第3位が日本(100,560名)であり、対人口比率から見ても、日本は理学療法士が活躍している世界有数の国といえます。

世界理学療法連盟に所属する各国では、理学療法士の数が10,000名を超える国が23か国ある一方、1,000名を下回っている国も42か国あり、対人口比率から見ても、世界的には理学療法士の数がまだ十分ではありません。

  • 世界理学療法連盟加盟国のうち、理学療法士数を提出している96か国のデータをもとに作成(理学療法士の数は、推定値を含む)。
  • 世界人口の数値は「世界人口白書2013」を用いた(ただし、台湾は記載がなかったため、外務省の「台湾基礎データ」を用いた。また、バミューダ、リヒテンシュタインは人口10万人未満のため人口の統計値に含んでいない)。

※2013年時点(推定値含む)

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