【レポート&事業案内】個性豊かな障がい者アートをもっと広めたい!障がい者アート協会
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カラフルな動物や昆虫たちのイラストが描かれたトートバック、可愛らしいうさぎの絵が入ったタオル…これらはすべて障がいのある方が描いたアート作品です。
公益社団法人 日本理学療法士協会では、「2019年度障がい者団体助成事業」を実施しており、「障がい者アート協会」の活動が採択されました。
今回は、全国の企業に障がい者アートの活用を広める活動をおこなっている一般社団法人 障がい者アート協会のレポートと、今年度の募集についてご案内します。
障がい者が創作活動で経済的対価を得られるように〜障がい者アート協会が目指すもの
「絵を描くのは好きだけど、どうやって発信すればよいのかわからない」、「発信はできても、金銭的な対価を得られていない」、そのような思いを抱いている障がい者の方々のために、もっと自由に、自然に発信できる場所を作り、創作活動を通じて経済的対価を得られる仕組みを作ることを目標にしているのが、障がい者アート協会です。
代表を務める熊本豊敏さんのお子さんは知的障害、自閉症と診断されましたが、幼い頃から自分で絵を描くようになり、やがて本格的な創作活動をするようになります。
その作品からお子さん自身が収入を得たこと、そして絵を描くことを通じて世界の人々と触れ合う機会が持てたことをきっかけに、熊本さんはより多くの障がい者アーティストたちの創作活動を支援するため障がい者アート協会を誕生させました。
障がい者アート協会では、障がい者のアート活動が経済的対価を伴う具体的な仕組みとして、インターネット上にオンラインギャラリー「アートの輪」を運営しています。このウェブサイトを通じて、障がい者アート協会はアーティストに創作活動応援費(報酬)を支払う一方、著作権や契約の管理などもおこなっています。
障がい者のアート作品をノベルティサンプルとして企業へ配布
障がい者アート協会では、「2019年度障がい者団体助成事業」での支援金を基に、全国の企業向けに、障がい者のアート作品が載ったノベルティサンプルなどを作成しました。障がい者アート協会の活動内容を広く知ってもらい、障がい者アートを積極的に活用してもらうため、どのようなノベルティッグッズを作ることができるのか、実際に手にとって目で見てわかるかたちで伝えたい、という思いからでした。
お寺や神社などの寺社業界、老人ホーム、さらに建築や土木・リフォーム業界、行政機関にもサンプルを配布した今回の試みでは、今夏に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けた盛り上がりや、国が先導するSDGs(注釈:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。国連加盟国が2030年までに達成すると掲げた17の目標のこと)への関心もあり、多くの反響がありました。
ここからは、ノベルティサンプルを実際にご利用いただいた企業からのメッセージを紹介します。
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