【後編】バリアフリー地図アプリ開発者 織田友理子さんに聞く 患者会の活動と周囲の支援、理学療法士との関わり

「患者がどう生きていくかを考えてほしい」―理学療法士に伝えたいこと

織田さんのリハビリテーションと関わりのある理学療法士について聞かせてください。患者からの目線で、理学療法士に求めることは何でしょうか。

織田さん:知識や技術だけではなく、色々な話題や情報が豊富な理学療法士さんとのリハビリテーションは楽しいですね。きついことも多いリハビリテーションが楽しくなるように時間を過ごさせてくれる理学療法士さんはありがたいなと思います。

例えば、私の周りには医療機器の最新情報などを教えてくれる理学療法士さんがいます。そのタイミングで必要ない場合は聞き流してしまうことも多いのですが、ある時必要になってふと思い出して医療機器を購入したりします。

そのような形で紹介してもらったのが電動エアマットでした。当時の私は、電動エアマットというと障害がもっと重くて大変な人が使うものだというイメージを持っていましたが、勧められて実際に利用してみると生活の充実度が格段にあがりました。今では自宅用と出張用の2個持ちするほどです。

このように、情報が手元にあるだけで生活が便利になることを体感しているので、今では最新の情報を自分でも入手できるようにアンテナを張っています。

患者の立場になって、役立つ情報を教えてくれたり、その患者がどう生きていくかまで考えてもらえると嬉しいですね。リハビリテーションだけでなく、患者一人ひとりの人生に向き合ってくれている理学療法士さんの姿勢は、患者も感じ取ることができると思います。

最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願い致します。

織田さん:サービスの質と量を向上させていくためにも、「WheeLog!」のユーザーを少しでも増やせたらと思っています。車椅子ユーザーだけではなく一般の方々にも利用していただいて、アプリユーザーの裾野を広げていきたいです。どんどんユーザーの輪が大きくなっていけたらと願っています。

3回にわたって織田友理子さんにお話をうかがいました。織田さん自身の前向きなエネルギーが、遠位型ミオパチーの患者さんや車椅子ユーザー、そして世界中の多くの人々を巻き込み、大きなコミュニティーが出来上がりつつあることがわかりました。

ここまでお読みくださった皆様も一度、「WheeLog!」のアプリをチェックしてみてください。そして情報を登録してみて、いつかその情報が世界の誰かの役に立つかもしれないと想像していただけると、新しい気付きがあるかもしれません。

WheeLog! 公式ウェブサイト
WheeLog! アプリ:iOS用(App Store) WheeLog! アプリ:Android用(Google Play)
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PROFILE

織田 友理子(おだ ゆりこ
車椅子ウォーカー 代表
NPO法人PADM 遠位型ミオパチー患者会 代表
一般社団法人WheeLog 代表

20代の時に発症した希少疾病「遠位型ミオパチー」により車椅子生活を送ることになる。患者会代表として、また、「WheeLog!」代表として国内外で活動をおこないながら、現地で車椅子の実地調査をおこなう。一児の母。