【後編】腰痛と上手に付き合う方法 職場でのリスクにも注意を。仕事中にできる腰痛予防

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これまで2回にわたってお伝えしてきた、腰痛と上手に付き合う方法。前編では、心配のしすぎ・過度な安静は腰痛慢性化の原因になることをお伝えし、中編では簡単にできる腰痛予防体操をご紹介しました。

連載最後となる後編の今回は、職場でできる腰痛予防の方法をご紹介します。

実は業務上疾病で最も多いのは腰痛

厚生労働省の「業務上疾病発生状況」のデータから、半数以上の人が業務中に腰痛を発病させていることがわかります。腰痛はすべての人に起こりうる症状です。腰痛を予防できるように、腰に負担がかかる労働環境の改善に取り組んでみましょう。

なぜ職場で腰痛になるの?おもな要因を紹介

では、なぜ職場で腰痛になってしまうのでしょうか。考えられる要因を具体的に見ていきましょう。

1. 姿勢・動作要因

  • 重量物の持ち上げ
  • 人の介護・看護
  • 長時間の同じ姿勢
  • 不自然な姿勢
  • 不用意な動作

2. 環境要因

  • 振動を伴う操作・運転
  • 寒冷・多湿な空間
  • 滑りやすい床面・段差
  • 暗く見えにくい空間
  • 狭く乱雑な空間

3. 個人的要因

  • 年齢や性差
  • 体格と作業空間
  • 筋力やバランス
  • 既往歴や基礎疾患

4. 心理・社会的要因

  • 仕事へのやりがい
  • 上司や同僚との関係
  • 仕事上のトラブル
  • 過剰労働や心理的要因

ご紹介した4つの要因は密接にかかわり、1つでも不具合があると腰痛になるリスクがあります。自分で改善や調整ができるものは、意識的に変えていくように心がけましょう。

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