【第6回】理学療法士のオススメ書籍 「何のために働いているのか?働く意味を“見つめ直す”2冊」

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リガクラボでは、全国の理学療法士のみなさんから「みんなに薦めたい書籍、薦めたら好評だった書籍」を募集し、毎回テーマに沿ったオススメの書籍を紹介してきました。

第6回となる今回のテーマは「何のために働いているのか?働く意味を“見つめ直す”2冊」です。

今の仕事や将来の働き方について考えるときに、ぜひ手に取ってみたくなる作品をご紹介します。

羊と鋼の森

著者: 宮下 奈都
出版社: 文藝春秋

書籍の概要

※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。

第13回本屋大賞、第4回ブランチブックアワード大賞2015、第13回キノベス!2016 第1位……伝説の三冠を達成!
日本中の読者の心を震わせた小説、いよいよ文庫化!

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った感動作。

解説は『一瞬の風になれ』で本屋大賞を受賞した佐藤多佳子さん。

豪華出演陣で映画完成!
外村青年を山﨑賢人、憧れの調律師・板鳥を三浦友和、先輩調律師・柳を鈴木亮平、ピアニストの姉妹を上白石萌音、萌歌が演じています。2018年6月8日公開。

「才能があるから生きていくんじゃない。そんなもの、あったって、なくたって、生きていくんだ。あるのかないのかわからない、そんなものにふりまわされるのはごめんだ。もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかない。(本文より)」

オススメする理由

ペンネーム:いとっち さん

主人公が調律師として働き始めた中で、いろいろな人や経験から刺激を受けて、純粋に、熱心に、そして貪欲に仕事に向き合っている姿に感銘を受けました。

なぜこの仕事を選んだのか、仕事に息詰まっている人に読んで欲しいと思います。

【リガクラボ編集部より】

仕事ややりたいことに、真摯に向き合うことの素晴らしさが描かれている本です。

主人公が周りに支えられながら成長していく姿が、新入社員だった当時の自分と重なる方もいらっしゃるかもしれません。また、主人公の仕事への向き合い方に刺激を受けて、今一度自分の働き方や仕事を見つめ直すいい機会になるのではないでしょうか。

AIとBIはいかに人間を変えるのか

著者: 波頭 亮
出版社: 幻冬舎

書籍の概要

※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。

歴史上初、人類はついに「労働」から解放される―。
この産業革命以上の大変化を私たちはどう生きるか!

AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)は私たちの社会と生活をどう変えるか、かつてない情報量と分析で解説する。AI・BI論の決定版。

オススメする理由

ペンネーム:あきら さん

現在の学生がキャリアピークを迎える2040~2060年を眺めたとき、日本は深刻な速さの生産年齢人口減少と85歳以上人口増加、過疎化と都市集中に苦しんでいるでしょう。

一方、世界の一部では、AIにより労働から解放され、BIによりある程度の生活を保障されている可能性もあります。

その時代の人々は「限られた人生の時間」において「何に価値を置く」のでしょうか。近未来の可能性から「理学療法士」の将来を考えさせられます。

AIとBI関連書籍は多種多様にあるので、この本は入門書としてお勧めします。

【リガクラボ編集部より】

さまざまな生産活動をAI(人工知能)がおこなうようになったとき、人々の生活を保障する新たな手段としてBI(ベーシックインカム/基礎所得保障)に注目が集まっています。新型コロナウイルスによる経済的影響で、BIという言葉を初めて耳にした方もいるかもしれません。

本書では、AIとBIによって人間は「生きるための労働」から解放され、自己実現やさらなる豊かさの獲得のために、能動的に働くことのできる時代に突入すると説いています。

理想論ではなく、著者の考える根拠を示しながら説明し、問題点を挙げているため、より具体的に未来の働き方の一例をイメージできる一冊です。

本書をこれからの社会や人生、働き方を考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

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