【後編】子どもとスポーツ〜注意したいスポーツ障がいと予防法〜

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子どもの発育過程におけるスポーツ活動は、身体機能の発達・改善だけではなく、社会性の発達にもつながります。

前編では、コロナ禍が子どもの体力へ及ぼす影響や子どもの発育過程におけるスポーツの効果、運動発達の特徴などについてご紹介しました。後編となる今回は、注意すべき子どものスポーツ障がいと、その予防法についてお伝えしていきます。

お子さんがスポーツ活動をされているご家族の方はぜひ参考にしてください。

スポーツ障がいとは?

運動やスポーツが子どもたちの成長に良い影響を与えることは前編でご紹介しましたが、その反面、日常生活と比べて病気や故障(障がい)、外傷(ケガ)を発生するリスクは高まります。

では、スポーツにおける故障(障がい)とはどういったものなのでしょうか。スポーツにおける故障、すなわち「スポーツ障がい」とは、比較的長期間で繰り返される運動負荷によって筋肉や腱、靭帯、骨などが損傷されることをいいます。使いすぎ(overuse)や体の柔軟性の低下などが原因とされ、治りにくく慢性化しやすいのが特徴です。

一方、外傷(ケガ)は、故障(障がい)とは異なり、アキレス腱断裂や肉ばなれなど、転倒や衝突といった1回の外力によって身体が損傷されることをいいます。

外傷(ケガ)には“注意”を、スポーツ障がいには“予防”を心がけることが大切です。

子どもに多く見られるスポーツ障がい

ここでは子どもに多く見られるスポーツ障がいをご紹介します。

骨端症(こったんしょう)

骨端症は成長期に出現する骨端軟骨と呼ばれる部位が、過度なスポーツ活動によって分離、遊離する障がいです。

例えば投球動作の際に肘の内側が痛くなる内側型野球肘や、バレーボールやサッカーなどでジャンプやボールをける動作をし過ぎることで膝の下の部分に痛みが出るオスグッド・シュラッター病があります。

腰椎分離症

腰椎分離症は体幹を反らしたり、捻ったりという動作を繰り返すことで発症し、同じ動作で腰に痛みが生じます。

早期に発見できれば分離した骨を癒合(くっつく)させることが可能ですが、重症化すると治療が長期にわたるだけでなく、癒合する確率も低下します。

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