【前編】慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防しよう!~病気の基本と主な症状~
慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)は、喫煙などを原因に発症する病気で、肺の生活習慣病とも呼ばれています。重症化した場合は日常会話も困難となるため、生活習慣の見直しや運動で予防することが大切です。
リガクラボでは、COPDの症状や早期発見のチェックポイント、予防法、自宅でできる運動療法などについて、全3回に分けてお話ししていきます。
【特集】慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防しよう!
COPDってどんな病気?
COPDは「Chronic(慢性)、Obstructive(閉塞性)、Pulmonary(肺)、Disease(疾患)」の略称です。
「タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入することで生じる肺の疾患であり、呼吸機能検査で気流閉塞を示す」と定義されており、受動喫煙などの影響によって非喫煙者に発症することもあります。
COPDの病態
COPDにかかると、気管支(気道)と肺が炎症を起こし障害が生じます。
COPDの怖さ
厚生労働省の人口動態調査によると、2020年の日本におけるCOPDの死亡者数は16,125人でした。また、同資料による死因順位をみると、COPDは日本人男性の死因の第10位となっています。
さらに、2019年の世界全体の死因では、虚血性心疾患、脳卒中に次いで、COPDは第3位でした。これらのデータからも、COPDはとても身近な病気であることがわかります。
日本におけるCOPD死亡者数の推移(1998~2020)
出典:一般社団法人GOLD日本委員会ホームページ