【後編】慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防しよう!~自宅でできる運動療法~
-
1
2
自宅でできる運動療法~下肢の筋力トレーニング編
下肢の筋力をつけるための運動をします。それぞれのトレーニングは10回を1セットとし、2〜3セットが目標です。体調に合わせて1日2回、週3回程度を目指してください。トレーニングの際は必ず息を吐きながら力を入れましょう。痛みや疲労感を感じた場合はすぐに中止してください。
ふともも上げ運動
- 息を吐きながら太ももを真上に上げて何秒か止めます。
- これを左右の足で交互におこない、繰り返します。
ひざのばし運動
- 息を吐きながら膝を真っ直ぐ伸ばして何秒か止めます 。
- これを左右の足で交互におこない、繰り返します。
立ち上がり運動
- 椅子に座った状態で、立ちやすいように足元を身体のほうに少し引き、おじぎをし、ゆっくりと息を吐きながら立ち上がり止まります。
- また息を吸った後、吐きながらゆっくりと椅子に座ります。
1.2.を繰り返します。
スクワット
- ゆっくりと息を吐きながら膝を曲げて、伸ばすことを繰り返します。
※テーブルなど、前につかまるものがあると転倒等が防止できます。
かかとあげ運動
- ゆっくりと息を吐きながらかかとを上げてつま先立ちになり、戻る動作を繰り返します。
自宅でできる運動療法~有酸素運動編
体調が良いときは十分な準備体操をし、ウォーキングをするのもおすすめです。歩く時間の目標は20分程度ですが、最初から無理はしないようにしてください。歩くペースにも気をつけて、“ややきつい”と感じる程度で十分です。週3回程度と、できるだけ習慣化すると良いでしょう。
下記の記事で正しく・安全にウォーキングするためのコツをお伝えしているのでぜひ参考にしてください。前編でご紹介したCOPDの気になる症状がある方や持病がある方は、運動前に医師や理学療法士に相談してください。
おわりに
3回にわたって、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の概要や主な症状、予防方法、自宅でできる運動療法などについてお伝えしてきました。
COPDは毎日の生活習慣の見直しと運動習慣を身につけることで予防ができます。また、すでに発症してしまった方も、運動は増悪予防に効果的ですので、今回ご紹介した運動療法をぜひ実践してみてください。
喫煙をされていてCOPDが疑われる特徴が気になる方は、これを機にご自身やご家族のためにも禁煙を検討しましょう。
-
1
2