【第3回】肩の痛みを改善しよう!~肩関節周囲炎のセルフエクササイズ~

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肩関節周囲炎は、肩関節の痛みや、関節の動く範囲が狭くなる疾患で、一般的に四十肩、五十肩とも呼ばれています。

肩が痛んだり動きが悪くなったりすることから、日常生活に不自由や不便が生じることがあります。しかし、症状に合わせて対応すれば、改善していきます。

第1回の記事では、肩関節周囲炎の症状や肩の健康の自己チェックなどについて第2回では、肩関節周囲炎の治療と痛みがある時の注意点についてご紹介しました。第3回となる今回は、肩関節周囲炎のセルフエクササイズについてお話ししていきます。

症状に合わせてセルフエクササイズをしよう

セルフエクササイズは、ご自身の肩関節周囲炎の症状に合わせておこなうことが重要です。本記事で紹介する3つのステップを踏んで、実践していきましょう。

なお、セルフエクササイズをおこなって効果がない時や痛みが増す場合は速やかに中止し、医師、理学療法士などに相談してください。

Step1 痛みが強い時は、楽な姿勢で安静に

痛みが生じる肩の運動などは控えましょう。痛みが強い時は、楽な姿勢で安静にすることが大事です。タオルなどを使って、寝ている時や座っている時の環境を整えましょう。

あお向けに寝る時は、肘を肩より下げないように、横向きになる時は、痛い方の肩はなるべく下にしないようにしましょう。また、座っている時は、ひじ掛けを利用したり、肘の下にクッションを置くなどして、痛みが少ない姿勢を心掛けてください。

Step2 痛みが少し落ち着いたら、少しずつ動かそう!

痛みが少し落ち着いてきたら、痛みのない範囲で少しずつ動かしていきましょう。それぞれ10~15回を目安に、1日2~3セットおこなってください。

振り子運動

  • テーブルなどで身体を支えながら、前かがみで手を垂らします
  • リラックスした状態で、手を前後左右に揺らします

リラックスした状態で、手を前後左右に揺らします

  • テーブルなどにタオルを置き、手をあずけます
  • そのままの状態で、身体を前に倒して手をすべらせます

膝上運動

  • 膝の上に手を置きます
  • 太ももの上をすべらせるようにして、腰に手を持ってきます

【ポイント】膝に手をあずけて、リラックスしておこないましょう

前後運動

  • 肘をついて、息を吐きながらお腹をへこませるようにして、背中を丸めます
  • 肘をついて、息を吸いながら肩甲骨を寄せるようにして、胸を張ります

【ポイント】肩甲骨の位置をイメージしながらおこないましょう

左右運動

  • テーブルに肘をついて息を吐きながら、上体を右に倒して左側の身体を伸ばします
  • 同じように息を吐きながら、上体を左に倒して、右側の身体を伸ばします

【ポイント】背骨を「C」の形にするイメージでおこないましょう

次へ:無理なく積極的に動かそう!
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