【後編】家の中の危険を予防しよう~家庭内での事故防止のポイント~
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廊下・階段で気をつけたいこと
夜の暗い廊下は足元が見えず、転倒しやすい環境になっています。また、階段は危険と考えて気をつけることが多いですが、油断すると転落事故につながるため、常に注意しましょう。
階段の注意点①
階段の幅が狭い場合、スリッパをはいていると、スリッパが脱げたり、段差に引っかかって足を取られてしまうことがあります。そういった事故を防ぐためには、はだし、もしくは脱げにくいルームシューズを履いて上り下りすると安心です。
階段の注意点②
階段が急だったり、つかまるところがなく、壁づたいに上り下りをしていると、転落する危険があります。手すりを設置しておくと安心です。
階段の注意点③
足元が暗かったり、階段が見えにくかったりすることで、階段を踏み外す場合があります。廊下や階段には、人感センサーがついた照明を設置しておきましょう。
自宅でできる転倒予防トレーニング
最後に、転倒予防のために、自宅で簡単におこなえる運動を紹介します。ただし、この運動をおこなって、痛みが増す時は速やかに中止し、理学療法士、医師などに相談しましょう。また、ふらつきがある方は手すりなど安定したものにつかまりながら、転倒に注意しておこなうようにしてください。
タオルつかみ運動
安定した椅子に座り、かかとを床につけたまま足の指を使ってタオルをたぐり寄せます。10回繰り返しましょう。
片足立ち運動
安定感のあるものにつかまり、手をできるだけ上に伸ばしながら、手と同じ側の足をできるだけ高く上げます。10回繰り返しましょう。
サイドステップ運動
腕を広げながら足を真横に踏み出します。不安な場合は、椅子などにつかまっておこなってください。10回繰り返しましょう。
振り向き運動
腕を真上に上げながら反対の腕を水平に上げ、腕を水平に上げたほうに大きく振り返ります。不安な場合は腕を真上に上げず、椅子などにつかまりながらおこないましょう。
※この記事は2023年12月20日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
高齢者の不慮の事故(消費者庁)
平成29年版高齢社会白書(全体版)(内閣府)
おわりに
2回にわたって家の中の危険予防についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
つまずく場所を減らしたり、危険な箇所がわかるようにするなどの工夫で自宅での事故のリスクを減らすことができます。転倒を予防する身体づくりのトレーニングも、ぜひ取り入れてみてください。
これから寒さが本格化すると、自宅で過ごす時間が長くなるかもしれません。前編でご紹介した冬に多いヒートショックや今回の記事で紹介したような自宅に潜む危険な場所とその対応策を知って、安心して自宅で過ごせるようにしていきましょう。
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