【助成事業・後編】2023年度障がい者団体助成事業紹介~障害があっても自分らしく暮らせる社会を目指して〜湘南西部スポーツクラブ
公益社団法人 日本理学療法士協会は、「2023年度障がい者団体助成事業」を実施し、助成対象として5団体を採用しました。
「障がい者団体助成事業」は、国民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を構築することを目的におこなわれている取り組みです。日本理学療法士協会では、協会の理念に基づき、すべての方の健康と幸福に寄与するため、障がい者団体助成の対象となる団体を公募しその活動を応援しています。
前編では、採用された5団体の中から2団体の活動と採択された助成事業についてご紹介しました。後編となる今回は、1団体の活動と採択された助成事業についてご紹介します。この記事を機に、障害や障害のある方々の暮らし、それを支える方々の活動について知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
【特集】2023年度障がい者団体助成事業紹介
湘南西部スポーツクラブのご紹介
年齢や障がいの有無に関わらず、誰でも車いすバスケットボールが楽しめる
「年齢や障がいの有無に関わらず、誰でも車いすバスケットボールを楽しめるクラブを作りたい!」。湘南西部スポーツクラブは、そんな想いを持った仲間が集まり、発足した団体です。
「パラスポーツ体験会」や、誰でも車いすバスケットボールを楽しめる「車いすバスケスクール」を中心に活動。そのほか、ゲスト講師による各種講習会、スクール生を対象とした3×3車いすバスケットボール大会なども開催しています。
車いすバスケスクールでは、競技用車いすの座り方から操作方法、シュート、ドリブル、パスの仕方、ミニゲームまで、少しずつ練習をしていきます。経験がない方も、小学生から年配の方まで、障害の有無に関係なく、車いすバスケを楽しむことができます。
また、パラスポーツ体験会では、車いすバスケのほか車いすテニスやボッチャなども楽しめます。「“モノ”と“ルール”を工夫すれば、“誰もが同じ土俵で”戦える(楽しめる)」というパラスポーツの魅力を伝えています。
パラスポーツ体験会、車いすバスケットボールを広めたい~採択事業について~
「2023年度障がい者団体助成事業」では、「パラスポーツ体験会、車いすバスケスクールの広報」が採択されました。2023年1月現在は、神奈川県秦野市にて車いすバスケットボールスクール等の活動を開催していましたが、4月以降は近隣市町でも開催し、対象エリアの拡大と参加者のアクセスを改善し、開催場所を1ヵ所、頻度を月1回追加しました。
また、2023年5月、7月にはタウンニュース大磯・二宮・中井版(紙版・Web版)で、同5月には関連サイト「レアリア」で取材記事が掲載されました。Web版や「レアリア」の記事、クチコミを通じて、平塚市、伊勢原市だけでなく、藤沢市、愛川町などからも参加者が訪れ、述べ250名となりました。今後、さらに車いすバスケットボールが普及していくことが期待されます。
なお、湘南西部スポーツクラブではInstagramで体験会やスクールの写真・動画を公開しています。パリパラリンピック2024の感動冷めやらぬうちに、体験してみたいという方も多いのではないでしょうか。興味のある方は下記の公式Instagramをご覧ください。
湘南西部スポーツクラブ 公式Instagram
https://www.instagram.com/westshonansc/(秦野校)
https://www.instagram.com/west.shonan.sc/(大磯校)
※この記事は2024年10月2日時点での情報で作成しています。
日本理学療法士協会は、障がい者を支える活動を支援しています
後編では、助成対象として採択された1団体の取り組みと助成事業の活動内容についてご紹介しました。今回の記事で、車いすバスケットボールをはじめとしたパラスポーツを開催している団体があり、障害の有無に関わらず皆で楽しんでいることを知っていただけたら幸いです。
障害の有無に関わらず一緒にスポーツを楽しむには、相手にどんな障害があるかを理解して、ルールに乗っ取って、安全を配慮しておこなうことが大切です。今回の記事で、多くの方にパラスポーツに興味を持っていただけたら幸いです。
日本理学療法士協会では、障がい者団体助成事業を設け、前編・後編でご紹介した3団体のような障がい者の生活を支える団体を支援しています。障がい者団体助成事業の詳細や、過去のレポートは、下記よりご覧ください。