【助成事業・後編】2024年度障がい者団体助成事業紹介~誰もが自分らしく生きられる社会へ~チームフランポネ

公益社団法人 日本理学療法士協会は、「2024年度障がい者団体助成事業」を実施し、助成対象として5団体を採用しました。
「障がい者団体助成事業」は、国民の皆様が住み慣れた地域で安心して生活できる社会を構築することを目的におこなわれている取り組みです。日本理学療法士協会では、協会の理念に基づき、すべての方の健康と幸福に寄与するため、障がい者団体助成の対象となる団体を公募しその活動を応援しています。
前編では、採用された5団体の中から2団体の活動と採択された助成事業についてご紹介しました。後編となる今回は、採用された5団体の中から1団体の活動と採択された助成事業についてご紹介します。この記事を機に、病気や障害のある方々の暮らしや思い、それを支える人々の活動について知っていただき、考えていただけたらうれしいです。
【特集】2024年度障がい者団体助成事業紹介
チームフランポネのご紹介
お笑いの力で社会貢献をしたい!

チームフランポネは、マヌー島岡さん、シラちゃんさん、藤田ゆみさんを中心に、お笑い芸人の視点で社会問題を取り上げながら、お笑いの力で社会課題を解決する活動をしている団体です。
例えば、日本語が不自由で生活に不便を感じている移住者や、障害があって働きたくても働けない方がいます。そういった方々に向けて、お笑いを通じての教育やイベントを開催することで自立支援をしたり、一般の方々の興味と理解を促進したりしています。

バリアフリー漫才講座の開催〜採択事業について〜
「2024年度障がい者団体助成事業」では、「バリアフリー漫才」の事業が採択され、「笑いに境界線なし!」をテーマにしたバリアフリー漫才講座と、バリアフリー漫才 D-1グランプリが開催されました。
2024年7月、姫路市で開催されたバリアフリー漫才講座では、姫路福祉保育専門学校に脳性麻痺や自閉症など様々な障害のある方15名が集まり、漫才の基本から実践を学んだほか、落語体験もおこなわれました。
講演後には、脳性麻痺のお子さんとそのご両親が「M-1 グランプリ」の予選に挑戦したという報告もあったようです。勇気ある一歩が注目を集め、障害の有無に関係なく、「面白さ」で人をつなぐという可能性を示唆しました。
「D-1グランプリ」の開催〜採択事業について〜
また、2024年8月に名古屋市で開催された「バリアフリー漫才 D-1グランプリ」では、お笑い芸人による「やさしい日本語だけを使った漫才作成講座」や、10組のお笑いコンビのネタ披露などがおこなわれました。
午前中の漫才作成講座では、障害のある方を含む30名が、言葉の壁を越えて笑いを生み出す方法を学びました。午後におこなわれたネタを披露するステージでは、障害のある方々、近隣の高齢者や小中学生など約100名が観覧し、ステージを楽しみました。
なかでも、施設利用者と地域の中学生がタッグを組んだコンビのステージは大いに盛り上がったようです。多様な人々が笑いを通じて、言葉だけでなく心も垣根を取り払っていく姿が印象的なイベントとなりました。

日本理学療法士協会は、住み慣れた地域で自分らしく暮らすための活動を応援しています
後編では、助成対象として採択された1団体の取り組みと助成事業の活動内容についてご紹介しました。今回の記事で、お笑いの力で多くの方を笑顔にし、自分らしく暮らすための支援をしている方々の活動を知っていただけたら幸いです。
日本理学療法士協会では、障がい者団体助成事業を設け、前編・後編でご紹介した3団体のような障がい者の生活を支える団体を支援しています。障がい者団体助成事業の詳細や、昨年度のレポートは、下記よりご覧ください。
※この記事は2025年9月24日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
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