【第5回】新型コロナ対策:生活不活発病予防のすすめ~感染症予防と熱中症対策をしながら運動しよう!
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今年も暑い季節がやってきました。例年と違うのは、マスクの着用など新型コロナウイルスの感染予防対策が求められることです。
気温の上昇とともに、日常生活でもマスクを着用すると蒸れや息苦しさを感じるようになりました。運動するときには熱中症になるリスクに注意するようメディアでも報じられています。
暑い季節でも運動はしたい。でも、自分はもちろん周りの人の感染予防のための配慮は必要です。では、具体的にはどのような対策を取ればよいのでしょうか。
【特集】新型コロナ対策:生活不活発病予防のすすめ
運動時に求められる感染症予防対策
運動時でもマスクをすることがマナーになっています。ただし、気温が上昇してくるとマスクを着けながらの運動には注意が必要です。
運動時の感染症予防対策として気をつけるべき項目をお示しするので、参考にしてください。すべてを完璧にする必要はないので優先順位をつけておこなってください。
1)ソーシャル・ディスタンス
飛沫感染や接触感染を防ぐため、ソーシャル・ディスタンス(人と人との間に距離を取ること)が大事といわれています。運動する場の環境によって対応を変えましょう。
- 人がいない時間、場所であればマスクは外して大丈夫です
- 人がいる場合は、歩行時は2メートル、走行時は10メートル程度
2)苦しくなったらマスクを外す
マスクをしていると、呼吸がしづらくて苦しくなることがあります。汗などによるしめりで不快に感じることもあるでしょう。その場合は、無理をせず、マスクをいったん外しましょう。
- 人のいない場所まで行って、マスクを外してください
- 無理して運動することは逆効果となる場合があります
- 息苦しい≠トレーニング効果が上がる
高山トレーニングは、酸素濃度が低い場所でのトレーニングですが、マスクを着けて運動して苦しくなるのは、酸素濃度でなく量が減るためであり、高山トレーニングの代わりにはなりません。
3)器具を使用する運動時の注意点
感染している方が触れた物に触れ、その手が口や目などに触れることにより感染することがあります。器具を使用する場合は以下の点に注意してください。
- 自分の使用後は、次の人のために器具の消毒を
- できれば、マイ道具を持参するのが安全です。
ヨガマット、バランスボール、筋トレ用ゴムチューブなど、他人との共用はできるだけ避けましょう - 着替える場合は、順番にロッカールームを使用することで3密を避けましょう
熱中症を予防するためには?
高温の環境に長時間いることで体温調節機能が乱れて熱中症の症状を引き起こします。身体に無理が生じないように以下のことに気をつけましょう。
- マスクを着けると、熱が籠りやすくなるので、注意が必要です
- マスクより呼吸しやすい「バフ・ネックゲイター」などもあります。
バフとは、ネックウォーマーのような筒型形状の布アイテムのこと。一方、ネックゲイターは、ジョギングやサイクリングなどアウトドアでの活動で、首周りをプロテクトするためのアイテムです。ネックウォーマーは主に冬の防寒対策として使われますが、ネックゲイターは通年使えるアイテムとして、夏用・冬用に特化した製品があります。
対策
- いつもよりゆっくりしたスピードにする(運動の強度を下げる)
- 時間を短く、休憩を多めに
- 定期的な水分補給(30分おきに100ミリリットル前後が目安)
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