- 咳エチケット、マスクの着用、手洗い
- 手指と日用品などの消毒
(毎日触れる日用品、携帯電話やPC、タブレットも毎日消毒シートで除菌してください。) - 睡眠時間の確保とバランスの良い食事の摂取
(免疫力の低下を抑えます。食事や飲み物、タオルは共有しないようにしてください。) - 毎朝夕の自己検温
(家族や付き添いで支援に来ている人も含みます。自身の検温が異常の早期発見につながります。) - 大声で話さない
(エアロゾルによる飛沫感染の予防になります。)
【中編】防災の日特集 災害時の新型コロナ感染を防ぐために~災害が起きる前からできること~
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用意した衛生用品で避難所での感染対策をしましょう
個人の対策として最も重要なことは、一般的な感染症対策を徹底すること。
この一言に尽きます。
環境面の感染対策
- 人との距離は2メートル以上離れる(フィジカルディスタンス)
- 大人数で集まらない
- 定期的な換気を心がける
環境面ではこれが最も簡便で、かつ有効な感染予防の対策となります。また、避難した後に感冒症状(風邪のような症状、37.5度以上の発熱)がある場合には、あらかじめ設定された発熱者(体調不良者)専用の居住スペースに移動し、さらに家族とも部屋を分けて換気をおこなう必要もあります。
そしてもう一つ大事なことは、感染に最大限気をつけていても、感染してしまうことは誰にでもあり得ます。感染者を非難したり、排除したり、差別はしないようにしたいですね。
次回のコラムでは、高齢者や障害をお持ちの方、在宅にて医療的なケアや介護が必要な方に向けた事前の準備や災害対策について、ご紹介いただきます。
【参考資料】
※特定非営利活動法人(認定NPO法人)全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)発行
PROFILE
下田 栄次(しもだ えいじ)
湘南医療大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻 助教
独立行政法人 国際協力機構 国際緊急援助隊 医療調整員(理学療法士)
公益社団法人 神奈川県理学療法士会 災害対策委員会 委員長
一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT)本部 広報委員
一般社団法人 日本災害リハビリテーション支援協会 かながわJRAT 事務局長
登山者遭難救助隊(山岳救助隊)
自身の事故経験から理学療法士を志し、資格を取得。東日本大震災を機に、災害リハビリテーション支援チーム「Physical Support Volunteer Team」を結成。ボランティアとして、被災者の支援活動をおこなう。現在は、湘南医療大学にて教鞭を取りながら、災害時における避難所生活環境支援と、登山活動における外傷・障害予防の実践に関する研究活動を実施。ほかにも国際緊急援助隊(JDR)隊員、 神奈川県理学療法士会 災害対策委員会 委員長、日本災害リハビリテーション支援協会 かながわJRAT 事務局長、秦野市丹沢遭難対策協議会 登山者遭難救助隊など、その活動は多岐にわたる。
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