フレイル予防をしよう!寒い季節は自宅でウォーキング・トレーニング
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自分の身体の状態を知ろう
最後に、身体(体調)変化についてお伝えします。指輪っかテスト、体組織計、ストップウォッチの3つを使って身体の変化を測定していきます。
チェックその1 筋肉の太さを確認しましょう
いつまでも元気に速く歩けるためには、筋肉が重要ですので、筋肉の太さを確認します。簡単にチェックする方法が、「指輪っかテスト」です。図のように足を指で囲んで確認します。
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
「田中友規、飯島勝矢ら Geriatr Gerontol Int. 2018」
チェックその2 筋肉量を知りましょう
「体組成計」を使って、筋肉量を測定することもお勧めしています。専用の測定機器で測るほうが正確ですが、家庭で手軽に計測できるタイプもあります。
チェックその3 歩行速度を確認しましょう
歩行速度の確認も大切です。冒頭でもご紹介したように、歩行速度と平均余命に相関があること、また、歩行速度と健康状態の関係についても研究結果が出ています。
そのため、「ストップウォッチ」を使って、毎回早歩きの歩行速度を算出しましょう。メディカルウォーキングでは、年齢にかかわらず、まずは1.6メートル毎秒を目標としています。
最後になりますが、メディカルウォーキングを継続されている方々に、どんな工夫をしているかを聞いたところ、「誰かと一緒に歩くこと」「景色など、楽しみを見つけること」との回答がありました。メディカルウォーキングで「身体(体調)の変化が実感できる」という声も聞いています。楽しみがあることで継続できる方が多いので、みなさんもぜひ楽しみを見つけて取り組んでください。
また、「いつまでも元気に歩ける」を実践するうえで、体力や体調に不安がある場合は、どのようなトレーニングから始めるとよいかなど、身近にいる理学療法士に相談いただくとよいでしょう。
寒い日も体を動かそう!
今回は、寒い日のフレイル予防として、自宅でできるウォーキングのトレーニングをご紹介しました。
トレーニングを毎日の生活に取り入れると、身体や体調の変化を感じることができると思います。寒くて外に出るのがおっくうという方も、暖かくなったら良いお天気のもとでウォーキングすることを楽しみに、冬の間は自宅の暖かい環境で運動に取り組んでみてください。
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