【中編】慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防しよう!~発症前から進行、それぞれの予防法~

COPD発症後の増悪予防

COPD発症後の増悪予防については、下記の5つが挙げられます。

  • 禁煙の継続
  • 手洗いやうがいなど、感染予防対策の徹底
  • 呼吸器感染症のワクチン接種
  • 薬物療法の継続
  • 呼吸リハビリテーション(身体機能や身体活動性の維持)

COPDの治療

COPDの治療は薬物療法と呼吸リハビリテーションが中心です。

呼吸リハビリテーションでは主に、呼吸法の指導のほか、コンディショニング(全身調整)、全身持久力や筋力トレーニング、日常生活動作の指導、セルフケアの教育、自分でおこなう運動療法の指導などを実施します。

COPDの進行の予防

COPDの進行を予防するためには、運動のほか、薬や食事も重要です。1つでも欠けると効果が減少してしまいます。

運動

筋力トレーニングやウォーキングなどの有酸素運動は呼吸困難を軽減し、運動耐容能(※)を向上させます。理学療法士に相談しながら無理のない範囲で運動習慣をつけることが大切です。

※編集部注:運動耐容能
運動に耐えるために必要な呼吸や心血管系の能力に関する機能のこと

気管支拡張薬が中心となります。気管支を拡げることで呼吸困難が軽減し、動作が楽におこなえます。医師や薬剤師の指示通り適切に使用しましょう。

栄養

体重が減らないようにきちんと食事をとりましょう。筋肉が少ない方には、たんぱく質が多く、特に分岐鎖アミノ酸(BCAA)(※)を多く含む食品の摂取を推奨します。

※編集部注:分岐鎖アミノ酸(BCAA)
バリン、ロイシン、イソロイシンの3つのアミノ酸の総称。ヒトが体内で作ることができない必須アミノ酸で、運動時に重要な役割を果たすとされている

※この記事は2022年6月15日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。

Soler-Cataluna JJ et al:Thorax 2005;60:925–931
植木 純,神津 玲,大平 徹郎,桂 秀樹,黒澤 一,安藤 守秀,佐野 裕子,佐野 恵美香,石川 朗,高橋 仁美,北川 知佳,玉木 彰,関川 清一,吉川 雅則,津田 徹,呼吸リハビリテーションに関するステートメント,日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌,第27巻,第2号.95- 114,2018年

前へ:発症前の予防と憎悪について 次へ:おわりに