産前産後の身体の変化を知ろう!身体を守る動作とケアもご紹介

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「妊娠は病気ではない」とは言うものの、女性の心身には大きな変化が起こります。今回は、産前産後の身体の変化について、妊娠中と産後に分けてお話しします。併せて、注意したい動作や知っておきたいケアなど、身体を守るポイントについても紹介しますので参考にしてください。

女性が安心して出産し、産後を過ごせるよう、ぜひ男性にも知ってもらいたい内容です。

妊娠中の身体の変化

妊娠中は全期間を通して、女性の心身に大きな変化が起こります。疲れやすい、立ちくらみがする、一時的な聞こえにくさ(耳閉感)を感じるなど、その症状は人によって様々です。

身体の変化としては、ホルモンの影響で骨盤の靭帯が緩み、骨盤周囲が痛くなることもあります。また、お腹や骨盤周囲の筋肉(インナーユニット)が伸長されます。

妊娠初期(2〜4カ月)には、つわりによる吐き気や気分不調が起こることがあります。臭いに敏感になったり、吐き気が強く出たりする場合もあります。また、流産しやすい時期のため、走らない、重いものを持たないなど、動作の制限が必要です。

妊娠中期(5〜7カ月)は比較的安定している時期ですが、お腹が大きくなるのに伴い、腰痛で動きにくくなる場合があります。貧血にもなりやすく、動悸や疲れやすさを感じる方もいます。まれに流産や早産の傾向が出ることもあり、出血や腹痛などのため、急に安静が必要となる場合があります。

妊娠後期(8〜10カ月)になると、お腹が大きくなることで、足元が見えづらくなったり、バランスを取りづらくなったり、子宮が胃を圧迫し、つわりのような気分になったりすることがあります。睡眠不良やお腹の張りやすさを感じる方も。また、浮腫や静脈瘤が出ることがあり、症状によっては時折運動が必要な場合もあります。

妊娠中の身体を守るポイント

赤ちゃんを支えるため、日頃からしっかりとケアすることが大切です。不良な姿勢や日常生活で腰やお腹に負担がかかる動作は避けるようにしましょう。

座る際は、骨盤を起こして関節に負荷がかからないようにしましょう。

肩こり予防や骨盤周囲の機能維持のため、乳房を支える肋骨周囲の可動性を保ちましょう。

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