【第2回】私と理学療法〜高校野球で大会目前に野球肘となり、モチベーションが落ちた時に感じた大切なこと~
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今度は、理学療法士として患者を支える側に
進路を考える際、すでに理学療法士という職業があることは知っていました。興味はあったものの目指すのを迷っていた時に野球肘の治療として理学療法を受けたことで、「いや、絶対に理学療法士になろう!」と決意しました。
現在は、右肘に全く痛みはありません。当時、理学療法は「からだ」を治す職業だと思っていました。しかし、「からだ」を治すためには、「こころ」と向き合わなくてはいけない。このことを、担当していただいた理学療法士の方から学んだように思います。
高校生の時に理学療法を受けた経験は、現在私自身が理学療法士として働く中で、患者さんの「こころ」にもしっかりと向き合おうと意識するきっかけになりました。
野球肘で受けた理学療法の経験を活かして
これまで理学療法士として病院に勤務するかたわら、大学院に進学して研究活動をおこなってきました。大学院では筋電図を用いて、修士課程では起き上がり動作時の筋活動、博士課程ではスクワット動作時の筋活動について研究しました。そこでの経験も大変貴重なものでしたが、患者さんの「こころ」とどう向き合うかということは、研究だけでは分からないと感じています。
そこで現在は、哲学や心理学、さらには古典文学に多く触れるようにして、「こころ」との向き合い方を模索しているところです。
また、理学療法士の仕事を主軸にしつつ、多様な働き方にチャレンジもしています。ご縁があって、不定期ではありますが、休日にコーヒー店を営業しています(店舗営業は2024年の6月に一旦終了)。
もともと人見知りの私は、患者様とコミュニケーションを取ることに苦手意識がありました。一方でコーヒー店では、様々な方と会話する機会が多くあります。すると、自然と初対面の方でも会話をすることが楽しくなり、理学療法士の仕事でも患者様との信頼関係が築きやすくなりました。自分でも不思議ですが、コーヒー店を始めてから、理学療法士としてのモチベーションがより高まっています。
この経験を経て、現在は『医療従事者のための働き方研究所』というオンラインのコミュニティも立ち上げました。私はしがない理学療法士ではありますが、これからも様々なことに挑戦していきたいと思っています。今回お話したことが、みなさまの「こころ」が変化するきっかけになりましたら幸いです。
おわりに
第2回は、高校野球で右肘の内側側副靭帯を損傷してしまったものの、理学療法を受け、現在はご自身が理学療法士として活躍されている方の体験談をご紹介しました。
大会目前のケガでモチベーションが下がっていた時、理学療法を受けたことが、身体だけでなく心の回復にもつながったというミントライムさん。その経験をきっかけに、今では患者さんを支える側として活躍されているようです。ケガをしてもあきらめずに野球を続けたように、今後も様々なことへの挑戦を続けていってほしいですね。
ご紹介した体験談が、現在治療中や闘病中の方、リハビリテーションに取り組まれている方の励みになりますように。次回もお楽しみに。
リガクラボでは、ケガや病気の治療で理学療法を経験した方の体験談を募集しています。掲載された方には謝礼5,000円を贈呈します。詳細は下記をご覧ください。
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