シカクの人物図鑑 西村艇兵さん:理学療法士の視点で記録に挑むパラアスリート
自分の生き方を通して「挑戦し続けることの大切さ」を伝えたい。西村さんのこれから
今後、仕事やアスリートとしてやりたいこと、目標としていることはありますか?
西村さん:短期的な目標は、現在自分が持つ日本記録を更新し続け、世界で戦うための土台を着実に整えていくことです。技術やフィジカルの精度を高めながら、国際大会でも通用するような投てきを目指して、日々の練習に取り組んでいきたいと考えています。
長期的な目標としては、パラリンピックに出場し、世界の舞台で自分の投てきを発揮することです。そのために、競技力の向上はもちろん、日々のコンディション管理や技術の積み重ねを大切にしながら、着実にステップアップしていきたいと考えています。
今後出場される大会の予定などはありますか? また、初めてパラ陸上の大会を観戦する方に、試合の注目ポイントがあれば教えてください。
西村さん:日本パラ陸上競技選手権大会やジャパンパラ競技大会に出場予定です。直近では、2026年10月に愛知県で開催されるアジアパラ競技大会の出場を目標としています。
注目ポイントは「選手それぞれが自分の身体の特性を活かして競技をしている点」です。パラ陸上では、同じ種目でも選手ごとに身体の条件や工夫が異なります。そのなかで、最大限の力を引き出そうとする動きや、一投に懸ける集中力を感じていただけたらうれしいです。
パラ選手の皆さん、各々の身体の使い方に注目ですね!最後に、西村さんの将来の夢を教えてください。
西村さん:競技や仕事に限らず、自分に関わってくれた人たちに良い影響を与えられる存在であり続けたいと思っています。パラアスリートとして、また理学療法士としての経験を通して、誰かが一歩踏み出すきっかけになれたらうれしいと感じています。
競技の結果だけでなく、生き方そのものを通して「挑戦し続けることの大切さ」を伝えられる人になることが、今の自分の1つの夢です。
担当理学療法士からのコメント
ここでは現在、西村さんの理学療法士として、また、トレーニング方法の相談役としても寄り添っていらっしゃる医療法人 かさはら医院・篠山大輝さんからのコメントをご紹介します。
西村さんは左腕の痛み改善を目的に、ご自身も理学療法を受けているそうです。
西村選手のすごいところは?
篠山さん:陸上選手としての記録に対する向上心と、理学療法士としての知識を活かした飲み込みの早さです。解剖学・運動学が共通言語として成り立っているので、トレーニングの意図や効果を共有しやすく、西村選手の感覚的なところも相まって理解や吸収が早いなと感じています。
西村さんの推し筋肉は?
篠山さん:大腿四頭筋・ハムストリングス。いかにもパワーを出しそうな太い大腿が魅力的です!
おわりに
シカクの人物図鑑の第12回は、パラ陸上選手として活躍する西村艇兵さんをご紹介しました。
幼少期のリハビリ経験から理学療法士の資格を取得し、一度は陸上競技から離れながらもアスリートのステージに立った西村さん。「自分の生き方を通して、挑戦し続けることの大切さを伝えたい」という西村さんの言葉は、同じ資格を持つ方や、障害のある方にとっても、人生の可能性を広げるきっかけになるのではないでしょうか。
日本記録の更新、そして夢の舞台であるパラリンピック大会出場へ、西村さんの挑戦にこれからも注目していきたいと思います。
シカクの人物図鑑では、引き続き理学療法士の資格をお持ちの方のお仕事や、活動についてご紹介していきます。次回もお楽しみに。