【第2回】健康寿命をのばすために~転倒しない身体づくり
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転ばない身体をつくろう!おすすめの転倒予防対策
転倒予防の第1のポイントである、「転ばない」身体をつくるためには、身体のバランスを保つことや、下肢の筋力を保つこと、身体の柔軟性を保つことが大切です。
下肢には多くの骨と関節があり、たくさんの筋肉が働いています。下肢を鍛える運動を継続しておこなうことで、「転ばない」身体を目指しましょう。
ここでは自宅でも気軽に取り入れられる、転倒予防のための運動をご紹介します。
始めよう!バランス保持運動
座布団の上で片足立ち
- 右足の踵を10センチメートル程度上げて、10秒間キープしましょう。
- 左足も同様におこないます。
- テーブルを活用するなど、よろけない所につかまっておこなってください。
前後左右へのステップ
- 立った状態から左足を大きく前へ一歩踏み出し、戻します。続いて右足も同様におこないます。
- 次に、左足を大きく外側へ一歩踏み出し、戻します。右足も同様におこないます。
- それぞれ5回ずつおこないましょう。
四つ這いバランス
- 四つ這いになり、右手・左足を同時に上げて5秒間キープし、元の状態に戻します。
- 続いて、反対(左手・右足)も同様におこないましょう。
- 手と足を同時に上げるのが難しい方は、手だけ・足だけでも大丈夫です。
自宅でできる!筋力強化運動
立った状態でのスクワット
- 足を肩幅に開いて立ち、両手は頭の後ろで組みます。
- 背筋を伸ばした状態で、息を吸いながらゆっくりと両膝を曲げ、息を吐きながらゆっくりと立ち上がります。曲げる角度はできる範囲で、10~20回から始めましょう。
- 膝に痛みがある場合は、痛みのない範囲でおこなってください。
立った状態で太もも上げ
- 足を肩幅に開いて立ちます。
- ゆっくりと片方の太ももを上げ、ゆっくりと下ろします。左右10~20回から始めましょう。
立った状態で踵の上げ下ろし
- 椅子やテーブルなどにつかまって立ちます。
- ゆっくりと踵を上げ、ゆっくりと下ろします。このとき、膝が曲がらないように気をつけてください。10~20回から始めましょう。
まとめ
今回は、健康寿命をのばすために欠かせない、転倒リスクと、それを防ぐための「転ばない」身体づくりの方法などについてお伝えしました。
筋力の強化やバランス機能の改善などで転倒を予防することで、外出も増え活動範囲も広がります。転倒を心配することなく、地域のコミュニティへの参加や、趣味など自分らしい活動を楽しみましょう。そして活動が増えれば、第1回の記事でご紹介したように心身機能も向上し、さらに良い循環が生まれます!
転倒予防に役立つ住まいの改修、適切な杖の使用については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
また、今回ご紹介した運動以外にも、体幹や下肢を鍛えるトレーニング方法について紹介している記事もありますので、こちらも参考にしてみてください。
次回は、お腹に力を入れると尿が漏れてしまい、活動的な生活を妨げる「腹圧性尿失禁」の予防と対策についてご紹介します。
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