【第16回】理学療法士のオススメ書籍&一覧 「仕事や人間関係で悩んでいる方へ、考え方を変えるのに役立つ2冊」

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リガクラボでは、全国の理学療法士から「みんなに薦めたい書籍、薦めたら好評だった書籍」を募集し、毎回テーマに沿ったオススメの書籍を紹介しています。

読者の皆さんの健康に役立つ、そして身体や命について考えるきっかけになるような書籍を、理学療法士の視点でピックアップしていきます。

第16回となる今回のテーマは「仕事や人間関係で悩んでいる方へ、考え方を変えるのに役立つ2冊」です。

それでは早速、一冊目の本をご紹介します。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

著者: ゲイリー・ジョン・ビショップ
翻訳: 高崎 拓哉
出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン

書籍の概要

※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。

あなたは、自分が回し車の上のハムスターのようだと感じたことはないだろうか?猛烈に足を動かしているのに、ちっとも前に進んでいない気がしたことは?
思考がぐるぐるとループし、小さな声が「お前はなまけてばかりいる」「バカだ」「どうしようもないやつだ」とささやきかけてくる。
その声に飲み込まれそうになっているのにも気づかず、毎日をストレスや緊張と戦うことに費やしている。
自分の人生を生きようとがんばりつつも、「このまま無限ループから抜け出せず、人生の目標へたどり着けないんじゃないか」というあきらめに押しつぶされそうになっている。

そんなふうに、心の中の自滅的な声が止まらない人のためにこの本はある。寄せては返す不安の波は、日々の生活をむしばんでいく。この本はあなたを励ますために書いたものだ。あなたが内に秘めた本当の能力に目覚め、自分を責めるのをやめて、輝かしい人生に歩み出すのを手伝うために私はこの本を書いた。

オススメする理由

ペンネーム:いりおもてやまコネ さん

「自分はなぜ変われないのか?」を考えたときに、この本に出会い、救われました。自分が変われないのは、自分自身が変われない言動、行動をしているからだということに気づく契機を本書でいただきました。

変われない原因を自分以外に求めたとき、結果は変わらないことが多いことを今まで何度も経験していました。自分が変わるためには、自分の思考や言動、行動、自分自身を変えるべきだということに気づくことができたのは、非常に大きかったです。

本書は重要なことが太字で協調されていたり、客観的に重要なことを提示していたりと、読みやすく、心に響くように書かれています。私と同じように悩んでいる方の解決の一助になることを望み、本書をお勧めします。

【リガクラボ編集部より】

仕事や私生活で、ポジティブになりたい、自分を変えたい、現状を脱したいと思っていても、実際はなかなか難しいものです。さらにその思いがストレスとなり、心の負担になってしまうことも…。

この著書では、自身としっかり対話すること、そして自分の人生にとって重要なものにだけ集中することの大切さを提言しています。自分自身と対話をすることで、なりたい自分になれる。その一歩が、仕事や私生活の悩みの解決につながるかもしれません。変わりたいのに変われない、そんな思いを抱えている方の一助となる一冊です。

続いて二冊目はこちら。

叱らない、ほめない、命じない。あたらしいリーダー論

著者: 岸見 一郎
出版社: 日経BP

書籍の概要

※概要は、公式サイトからの引用・抜粋となります。

◆ 自信がなくていい。上下関係をなくせば、上司と部下はいいチームになれる。
◆ サイボウズ、ユーグレナ、カヤックなど、上場企業の経営トップが続々賛同!
◆ シリーズ累計・世界900万部のベストセラー『嫌われる勇気』著者、最新刊。

課長に昇進したけど不安な「わたし」が、哲学者の「先生」との対話を通して、戸惑いながらも成長していく--。

◆ リーダーの悩み、こう解決します!
◇ 責任感がない若手に「ありがとう」をいおう
◇ リーダーとして自信が持てないことに、問題はない
◇ 同じ失敗を繰り返す人に対し、存在を承認する
◇ 頑固なベテランでも、未来の可能性に注目する
◇ 上司であることがつらいとき、何が幸福かを考え直す

◆ 気鋭の起業家3人との対話を収録
◇ サイボウズ・青野慶久社長「本気で死にたかった社長就任1年目に学びを得た」
◇ ユーグレナ・出雲充社長「我慢しても、部下に怒りが伝わってしまうのです。
◇ 面白法人カヤック・柳澤大輔CEO「パワハラ組織のほうが案外、強いのではないですか?」

オススメする理由

ペンネーム:コアラ さん

タイトルを見て、「挑戦的だなぁ、それではリーダーは何をすれば良いの?」という気持ちになりました。

お互いにありがとうと言えることが良い関係性とのことです。読み進めていくと、「そうかそうか、なるほどそんな見方もあったのか」と気づかせてもらえる部分がありました。

理学療法士として働く中で後輩や学生さんの指導にあたる立場となり、まだまだ筆者の岸見さんのおっしゃることを十分に理解できないこともあります。しかし、お陰様でどう関われば良いかと考えさせてもらえる良い機会となりました。「ありがとう」ございます。

【リガクラボ編集部より】

部下との関係が上手くいかない、中間管理職として上司と部下の板挟みになる…読者の皆さんの中にも職場で責任ある立場になり、このような悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。人間関係の悩みは精神的に苦しいものです。

この著書ではアドラー心理学に基づき、部下への接し方、具体的な言葉のかけ方などを紹介しています。また、起業家3名の方々の対話も掲載されており、実体験に基づいた対処法も知ることができます。

「責任感のない若手に『ありがとう』を言おう」「同じ失敗を繰り返す人に対し、存在を承認する」など、これまでにない新しいリーダー論が展開されています。部下との接し方で悩んでいる方だけでなく、これからリーダーとなる方も、新たなヒントが得られるかもしれません。

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