【後編】慢性閉塞性肺疾患(COPD)を予防しよう!~自宅でできる運動療法~

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慢性閉塞性肺疾患(以下、COPD)は、喫煙などで起こる肺の炎症性疾患です。長く続く咳や痰、階段や坂道などでの息苦しさといった症状があり、病気が進行すると呼吸困難が強くなります。

前編では、COPDの概要や主な症状などについて中編では発症前の予防や発症後の増悪、進行の予防などについてお話ししました。後編となる今回は、自宅でできる運動療法をご紹介します。

持病がある方などは、医師や理学療法士に相談しながら運動を進めてください。

自宅でできる運動療法~準備編

【運動をおこなう際の注意】

  • 食前・食後30分は運動を控えましょう
  • 無理せず体調の悪い時は休みましょう
  • 運動は“ややきつい“と感じる程度にしましょう
  • 息切れが強くなったら休憩し、呼吸を整えましょう
  • 運動する時は「口すぼめ呼吸」や、可能なら「腹式呼吸」をしましょう
  • 動く時は息を止めず、息を吐きながら動きましょう

口すぼめ呼吸

  • 「1.2…」と頭の中で数えながら鼻から息を吸います。
  • 唇を軽くすぼめて、「1.2.3.4…」と頭の中で数えながら口からゆっくりと息を吐き出します。

運動前の準備体操

準備体操をおこない、首や肩、身体全体の緊張を落とすためにリラックスしましょう。

  • 息を吸いながら肩をすぼめます。
  • ため息をつきながらポンッと肩を下ろします。

1.2.を3回繰り返します。

  • 頭を左右に倒します。
  • 頭をぐるりと回します。

1.2.を2回繰り返します。

自宅でできる運動療法~柔軟性トレーニング編

身体の柔軟性を維持・改善する運動をします。それぞれのストレッチは1回20秒で5回を目安におこないましょう。

体幹・背部のストレッチ

  • 仰向けに寝た状態で、両膝を立て、鼻から息を吸います。
  • 息を吐きながら両膝を左右に倒します。

体幹のストレッチ①

  • 鼻から息を吸い、吐きながら身体を左右にひねります。
  • 息を吐き終わるまでに、ひねった身体を元の位置に戻します。

体幹のストレッチ②

  • 鼻から息を吸い、吐きながら身体を左右に倒します。
  • 息を吐き終わるまでに、倒した身体を元の位置に戻します。
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