- 患者さんに「あなたが担当で本当に良かった」とお言葉をいただいたこと。その患者さんの笑顔がだんだん増えてきたこと。ご家族が喜んでいたこと。(匿名希望)
- 実習中、患者さんの前でバイザー(指導者)にものすごく怒られたことがありました。その後、バイザーがいないときにその患者さんから「学生なんだからできなくて当然だよ、負けずにがんばりな」と励まされました。この言葉のおかげで、今ではどんな患者さんでも最良の理学療法を提供しようとがんばる原動力になっています。(なつさん)
- 実習が終わりに近づき、とても仲良くなった患者さんにお別れの挨拶をすることになりました。笑顔で挨拶しようとしたところ、患者さんから「寂しい」という言葉を急にささやかれ、あまりにも唐突だったので私はその場で号泣してしまいました。2ヵ月という短い期間で私と仲良くしていただき、とてもうれしい思い出です。(Whiteさん)
- 患者さんから、励ましと感謝の言葉が書かれたお手紙をもらったことです。(ぽんずさん)
若手理学療法士に聞きました!仕事の悩みや将来の夢は何ですか?
超高齢社会の中、その需要も年々高まっている“理学療法士”という仕事。その需要に応えて、今では毎年約1万人の理学療法士が誕生しており、日本理学療法士協会会員の43%を20代が占めています(2020年3月末時点)。
そこでリガクラボでは20代の理学療法士の方々に、理学療法士としてのやりがい、今抱えている悩みからライフスタイル、恋愛の話まで、率直にお話をうかがってみました。
20代の理学療法士たちは、どんなことを考え、日々がんばっているのでしょうか? 知られざる若手理学療法士たちのリアルに迫ります!
思い出に残っている患者さんとのやりとりや、やりがいを感じたエピソードは?
はじめに、理学療法士という仕事を通じて、印象に残っているエピソードについて聞いてみました。
※以下、( )内はペンネームです。
皆さん、患者さんからの感謝の言葉が印象に残っていることが多く、現在の仕事の励みにもなっているようですね。
理学療法士になって苦労したこと、大変だったことは?
続いて、やりがいとは逆に、苦労したこと、大変だったことについて聞きました。
- 患者さんの治療が思うように進まないときに感じます。(匿名希望)
- 装具や自助具などの適応レベルがわからなかった。歩行器から杖にするタイミングなど、レベルアップが可能な場合のタイミングも判断しきれない。自分の治療の引き出しがなく、先輩のやっている理学療法を真似することしかできずにいます。(匿名希望)
- 動作観察を見ることはもちろんですが、なぜその動作を選定したのか、本当にその動作を見るべきなのかという理由をまだ深く考えられていないところがあって、常に考察していかなければならないことが難しいと思っています。(Whiteさん)
- 介助方法の模索。また、リハビリ意欲のない患者さんとの接し方について悩みます。(ぽんずさん)
- わからないことが多く、何から勉強していいのかも判断がつかない。(りゅうさん)
理学療法士を含め、医療に携わる専門職は、その技術の有無が人の命や生活を左右する仕事に携わっています。その責任の重さならではの回答となっているのではないでしょうか。