【第1回】健康寿命をのばすために~生活習慣や生活機能を見直そう
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人生100年時代と言われている中で、「生涯元気に自分らしく笑顔で暮らしたい」というのは、多くの人の願いではないでしょうか。そのために「健康寿命」をできるだけのばそうとさまざまな取り組みがおこなわれています。
また、定年後、有意義な社会活動に参加して、今までに得てきた知識や経験を社会に活かそうという「プロダクティブ・エイジング」の概念が提唱されるなど、高齢期のライフスタイルに対する新しい考え方も広まってきています。
リガクラボでは、「健康寿命」とは何か、そしてそれをのばすために今からどのような対策ができるかについて、今回より4回の連載でご紹介していきます。
【特集】健康寿命をのばすために
「健康寿命」とは何か?
「健康寿命」とは、“健康で日常生活を支障なく送ることができる期間”のことです。
日本は、平均寿命が男性80.98才、女性87.14才と世界でも有数の長寿大国です。しかし、健康寿命と平均寿命の差(=病気や要介護、寝たきり等の状態になってしまう、「日常生活に制限のある」期間)を見ると、平均して男性で8.84年、女性で12.35年もの期間があります(図1)。
そこで、「日常生活に制限のある期間」をできるだけ短くすることを、一人ひとりに意識してもらい、健康寿命をのばす取り組みが進んでいるのです。
図1
出典:厚生労働省 「健康寿命の延伸と健康格差の縮小」一部改変
あなたは大丈夫?まずはフレイルをチェックしましょう
筋力低下などの身体の問題、認知症などの精神・心理的問題、社会的な問題を抱えている状態のことを「フレイル(虚弱)」と言います。フレイルは早期に発見し、運動や栄養で改善を図れば、もとの元気な状態に戻る可能性があります。予防せずに放っておくと要介護状態に陥ってしまうこともあり、健康寿命に大きくかかわってきます。
フレイルのチェックには、簡易テストと総合チェックがあります。
まずご自身で下記の簡易テストでチェックしてみて、問題があれば医師や理学療法士に相談して総合チェックを受けてみましょう。
フレイルのセルフチェック(簡易テスト)
出典:東京大学高齢社会総合研究機構・飯島勝矢「フレイル予防ハンドブック」から引用
また、自分の身体の状態を確認するために、以下の記事ではフレイル予防の重要性や筋肉の鍛え方、現在の筋肉の太さを確認する「指輪っかテスト」なども紹介しています。こちらもぜひ参考にしてみてください。
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