- 定期的に被災地を訪れています。また、SNSで被災地の情報を拡散しています。(20代・山形県)
- ボランティアベースですが、農業や漁業(ワカメ採りやカキの養殖)のお手伝いを不定期でしています。(40代・神奈川県)
- 復興支援につながるよう、被災地の海産物や野菜などを購入しています。(50代・神奈川県)
- 岩手・宮城で開催される復興支援のマラソン大会に参加しています。(40代・岩手県)
- 定期的な物資支援をおこなっています。(40代・北海道)
- 身体をほぐす、お話を聞く、リハビリなどのお手伝いをしています。(50代・東京都)
【番外編】東日本大震災から10年~理学療法士として今伝えたいこと:アンケートから見える被災地支援のかたち
今も支援活動を続ける理学療法士
今もなお、復興に向けた取り組みは続いています。支援活動に参加された理学療法士の中には、当時の経験を活かし、東日本大震災もしくはそれ以外の現場で支援活動を継続しておこなっている方々がいらっしゃいます。
現在はどのような形で支援に参加されているのか、内容を伺いました。
今もおこなう東日本大震災の支援活動
東日本大震災以外の災害支援の活動
- 病院における災害対策及び災害派遣医療チーム(DMAT)に参加して活動しています。(50代・栃木県)
- 紀伊半島大水害や西日本豪雨の際に、災害ボランティア支援に参加しました。(50代・和歌山県)
- 災害派遣福祉チーム(DWAT)に所属しており、岡山県や長野県に支援活動に行きました。(40代・群馬県)
- 西日本豪雨での被災地に、ふるさと納税や募金をおこなっています。(30代・広島県)
- 現在は地元福井県で、在宅人工呼吸器療法を受ける難病や医療的ケアが必要な子どもたちの災害支援をしています。(60代以上・福井県)
- 土砂災害に対する安全性を高めるため、六甲山の植林活動に参加しています。(20代・兵庫県)
- 海外でのインフラ支援とリハビリテーションの助言などをおこなっています。(30代・東京都)
募金活動や被災地の産物を積極的に購入するなど、ご自身のできる範囲で継続している方が多い結果となりました。
また、東日本大震災の支援活動を経て、他の被災地支援に応用している方、災害時に備えて理学療法士としてできることを考えて行動している方が多く、当時の経験・教訓を活かしていこうという思いが感じられました。
おわりに
今回のアンケート結果全体を通して、被災地の支援活動を経て「理学療法士としてのあり方、働き方などに変化が生まれた」「災害への意識が高まった」という回答が多く見られました。災害は大変つらく、悲しいことですが、その経験を未来に活かしていくことが大切なのだと改めて感じました。普段の生活の中でも防災対策をしっかりとおこない、避難経路や非常時の持ち物などを定期的に見直しましょう。
そして、もしも自分が被災した場合は、慣れない避難所の環境を整えたり、運動不足を解消したりする必要があります。身体と心の健康はつながっているので、どんなときでも自分のケアは大切です。今回ご紹介したように理学療法士はケアのお手伝いがでるので、身近に理学療法士がいたときはぜひ一緒に運動や環境整備に取り組んでみましょう。
今回は理学療法士の被災地支援のかたちをご紹介しましたが、リガクラボでは読者のみなさんに向けた災害時の備えに関する記事も掲載しています。ぜひ、そちらもご覧ください。
理学療法士やご家族、地域の方など、周りの方と助け合いながら災害を乗り越えていきましょう。