【第2回】健康寿命をのばすために~転倒しない身体づくり

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人生100年時代と言われている中で、「生涯元気に自分らしく笑顔で暮らしたい」というのは、多くの人の願いではないでしょうか。そんな中注目されているのが「健康寿命」です。

健康寿命(健康で、日常生活を支障なく送ることができる期間)をのばすためには何ができるのでしょうか。第1回では、そのために重要となる、運動による生活習慣病やフレイルの予防、生活機能向上の好循環を作る方法についてお伝えしました。第2回では、健康寿命に影響する転倒リスクや「転ばない」ことの大切さ、転ばない身体づくりについてお伝えしていきます。

なぜ、「転ばない」が健康寿命に大切なのか

健康寿命を短くする原因のひとつに、「転倒による骨折」があります。高齢者は骨が弱くなっていることが多いため、年齢を重ねてからの転倒は骨折に結びつきやすくなります。

そして、骨折の治療期間中に弱った筋力はリハビリをしても元に戻りにくく、また、活動量の減少により全身の身体機能も低下してしまうので、そのまま寝たきりになってしまう等、怪我をする前よりも身体状態が悪くなってしまうことが多々あります。

そのため、怪我をしないようにすることが健康寿命をのばすことにつながるのです。

あなたの転倒リスク(危険性)をチェックしよう

高齢者の転倒にはさまざまな要因があります。以下に挙げるような症状や要因に思い当たる方は、日常生活において十分な注意が必要です。

  • 筋力低下:加齢による筋力(特に下肢筋力)の低下
  • バランス障害:加齢によるバランス能力の低下
  • 視力障害:視力障害で段差などを認識しづらくなり、危険察知能力が低下
  • 足首の関節が硬い:大きく踏み出すことができず、姿勢の立て直しが困難
  • 環境:少しの段差、滑りやすい床、薄暗さ
  • 薬剤:1日に薬剤を5種類以上飲んでいる場合
  • 靴:重い靴はつまずきやすく、厚底の靴は足裏からの感覚が鈍くなりやすい

転倒リスクを下げるために、まずは転ばない身体づくりに取り組みましょう。そして、自分に合った眼鏡や履物、杖を使っているかどうかや、正しい薬の服用ができているかどうかを確認してみましょう。さらに、住まいに手すりを設置するなど転倒しにくい環境を整えるのも大切です。

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