- 骨:大腿骨・膝蓋骨(お皿)・脛骨の3つの骨(骨の関節面は軟骨で覆われている)
- 半月板(大腿骨と脛骨の間にある)
- 膝周囲の筋:大腿四頭筋・ハムストリングス
【第7回】全国の都道府県理学療法士会をご紹介:「膝の健康を維持しましょう!」北海道理学療法士会
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膝の仕組み
効果的に運動をおこなうためには、まず膝の仕組みを知ることが大切です。膝を構成する組織には、大きく3つあります。
代表的な膝の痛みの原因
代表的な膝の痛みの原因として、成長期の「オスグット病」と中高年期の「変形性膝関節症」が挙げられます。
オスグット病
小学高学年から中学の発育期にスポーツなどでの膝の使い過ぎが原因となって起きやすい疾患です。お皿の下の部分(脛骨粗面)が隆起し、痛みが生じます。膝周囲の筋肉の柔軟性が低下する(筋肉が硬い)と痛みが出やすくなるため、柔軟性を維持することが大切です。
変形性膝関節症
中高年の代表的な膝の痛みの原因です。初期には、朝に膝のこわばりを感じることが多く、次第に立ち上がる時に痛みが出たり、膝が伸びづらかったりといった症状が出てきます。
健康維持体操
北海道理学療法士会のホームページでは、膝の「健康維持体操」として、5つの体操を取り上げています。横になりながらできるものや座りながらできるものが紹介されているので、ぜひチャレンジしてみてください。
今回はその中から、2つをピックアップしてご紹介します。
ハムストリングス(ももの裏)のストレッチング
1. 仰向けに寝そべり、両膝を軽く曲げます。
2. 一方のももの裏を持ってゆっくり膝を伸ばし、5~10秒維持します。
3. 慣れてきたら反対の脚も同様に伸ばしておこないます。
痛みの予防や膝の伸びにくさの改善に適していますので、試してみてください。
大腿四頭筋(ももの前)の力をつける運動
1. 足を伸ばして床に座り、膝の下に握りこぶし(タオルなどでも可)を入れます。
2. ももに力を入れ、膝でこぶしを床に押しつけます。
大腿四頭筋(ももの前)の力をつけると、膝関節への負担を少なくし膝痛を予防するのに役立ちますので、膝のケアに取り入れてみてはいかがでしょうか。
もっと膝の健康について詳しく知りたい方は下記よりご覧ください。詳しく書かれたPDF版もあるのでぜひ活用してみましょう!
北海道理学療法士会のホームページでは、腰や、肩、足などの身体の部位ごとに健康維持に役立つ体操なども取り上げています。
現在公開されているものには、「おうちで身体を動かそう!」「足の健康を維持しましょう!」「肩の健康を維持しましょう!」などのコンテンツがあり、今後もさらに追加される予定とのことです。
このほかにも、北海道理学療法士会のホームページでは、皆さんの健康に役立つ情報を発信されていますので、ぜひチェックしてみてください。
また、北海道にお住まいの方で、身近な理学療法士にご相談される際は下記の「PTマップ支部別施設一覧」を参照しお役立てください。
理学療法士は、赤ちゃんからお年寄りまでの、人生のさまざまな場面をサポートします。全国47都道府県に都道府県理学療法士会がありますので、困ったことや悩みがある場合はぜひあなたの街の身近な理学療法士にご相談ください。
お住まいの地域の都道府県理学療法士会は以下より検索ができます。
なお、リガクラボでも過去に変形性膝関節症を特集しています。基礎知識や予防方法、進行を緩やかにするのに効果的な運動療法などを3回連載にてご紹介していますので、ぜひご一読ください。
次回もお楽しみに!
※この記事は2024年2月21日時点での情報で作成しています。
※この記事は、以下を参考に作成しています。
「理学療法とは?」(北海道理学療法士会)
PDF版「膝の健康を維持しましょう」(北海道理学療法士会)
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